Nu Blaxploitation/Don Byron
ドン・バイロンのリーダー作。そしてブルーノートへの移籍第一弾。このあたりの時期って、ジャズミュージシャンがけっこうラップやヴォイスにこだわっていた時期でもあり、そういうアルバムがゴロゴロしてますね。今になってみると、それでそのアルバムから離れてしまっている面も否定できないです。ただ、ファンクが基調で、その間にクラリネットのカッコいいソロが挟まっていたりと、場面に応じて面白いところがあるのも確かで、まあ、今だったらストリーミングで済ましてしまうだろうな、とは思えます。そう考えると、新生ブルーノートの時は(今を含めて)いろいろジャズ周辺を取り込んでいるなあ、という感じになってます。
Nu Blaxploitation/Don Byron(Cl, Bs, Vo)(Blue Note) - Recorded December 27, 1997-January 5, 1998. Sadiq(Poet), Uri Cane(P), Reggie Washington(B), Ben Wittman(Ds), Dean Bowman(Vo), Rodney Holmes(Ds), Guests: Bizmarkie(Vo), James Zollar(Tp), Curtis Fowkes(Tb), David Gilmore(G), Johnny Almendra(Per), etc. - 1. Alien 2. Domino Theories Part 1 3. Blinky 4. Mango Meat 5. Interview 6. Schizo Jam 7. I'm Stuck 9. I Cannot Commit 10. Fencewalk 11. Hagalo 12. Domino Thories Part 2 13. If 6 Was 9 14. Furman
ブルーノートへの移籍第一弾。けっこうあちこちに、ラップだけでなく、会話のようなナレーションのようなヴォイスが入っています。英語文化圏以外では何のことやらさっぱりわからないという現象にもなりますが、基本的にはファンクの曲が多いので、それなりには楽しめるかも。そのファンクにしても、やや抑え気味の3曲目のようなものから、8曲目のようなノリの良いものまでさまざま。2、5、12曲目(?)は会話のみで成り立っているトラック。何と2曲目は6分もあります。6曲目はライヴで、何と14分にもなるラップ入りのファンク。7曲目はそんな中でもシットリ系かも。4、10-11曲目はファンク・バンドのマンドリルの曲だとのことで、やや懐かしめのサウンド。 ただ、メッセージ性は強いんだろうなあ、と思うと。
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