アニメ映画「Blue Giant」を観てきた
前から楽しみにしていたジャズ映画、「Blue Giant」が17日に公開され、18日(昨日)に行ってきました(本当は今日も仕事のはずだったのですが)。席はそれでもそんなにいっぱいではなく、こんなにいい映画なのにもったいないとは思うのですが。私が行ったところはネットでも座席見れるんですが、初日はガラガラでしたし。ただ、ツイッターなどの評判が評判を呼んで、だんだん混んでくるかもという予感も。これがヒットしないと次のヨーロッパ編はないなあ、と、もっとたくさんの人が行ってくれるといいなあ、と思います。
石塚真一の原作のこのマンガ、前から音が出ないのに音が聴こえるようだ、と評判でしたけど、馬場智章、上原ひろみ、石若駿のトリオだと、思った通り、今のジャズの音が聴こえてきてうれしくなりました。特にライヴ演奏の場面ですね。ただ、スタンダードとか、そういう要素はほとんどないので、ジャズに親しみのない人でも大丈夫かなあ、と思ってはいたのですが、あの画面であのシチュエーションで見せられると、納得の音だ、と思えるんじゃないでしょうか。ベースレスのトリオって現実には表現が難しいのだけど、そこは難なくクリア。さすが。
原作に割と忠実に3人の出会いから、一気に2時間でクライマックスに持って行くのは多少強引かなとも思えたのですが、それでも最初の方から引きこまれて行きます。そしてラストへ、と感動のジャズアニメ映画でしたね。まあ、青春も感じさせます。そして気合の入った演奏シーンは現在一流のミュージシャンが音をあてているので、文句なしです。これで、原作のマンガ単行本もさらに売れるのでしょうね。ちょっとだけ原作とは違うところがありますが、おおむね忠実に描かれていました。それは映画を観てのお楽しみということで。ライヴのミュージシャンのモーションキャプチャーの出来が今ひとつ、という意見もありますが、個人的にはあそこは音楽を聴く場面と思ってます。
マンガ単行本の方は、日本を出て、ヨーロッパで演奏活動をした後に、現在アメリカです。少なくともアメリカ編あたりまで作ってくれないでしょうか。ただ現実的には、今回の日本編というのが、一番映画にしやすく、感動度は高いのではないかと思います。青春と重ね合わせてしまいますね。どうしても。
この映画も1回だけでなく、数回観に行きそうな予感もしています。
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