Bug Music/Don Byron
ドン・バイロンのリーダー作。このアルバムは古き良き時代のジャズのサウンドです。そのもの、というよりはなりきりジャズという感じですね。私も一時期このあたりのジャズも少し聴いていた時期もあって、懐かしいです。それにしても、こういうメンバーでも、古いジャズが演奏できるなんて、けっこう器用ですよね。奥の方に入っていたので、こういうアルバムがあったことさえ忘れていました。クラリネットというと、こういう時代を連想する人も多いので、それなら一発やってやろうか、ということだったのかもしれないですけど。何にせよ、ジャズのどういう音楽もできるんだなあ、というイメージがあります。
Bug Music/Don Byron(Cl, Bs, Vo)(Nonesuch) - Recorded May 1996. Steve Wilson(As), Robert DeBills(Ts), Charles Lewis(Tp), Steve Bernstein(Tp), James Zollar(Tp), Craig Harris(Tb), Uri Caine(P, Vo), Paul Meyers(Banjo), David Gilmore(G), Kenny Davis(B), Pheeroan AkLaff(Ds), Billy Hart(Ds), Joey Baron(Ds), Dean Bowman(Vo) - 1. The Dicty Glide 2. Frasquita Serenade 3. St. Louis Blues 4. Wondering Where 5. Bounce Of The Sugar Plum Fairies 6. Charley's Prelude 7. Royal Garden Blues 8. Siberian Sleighride 9. the Penguin 10. The Quintet Plays Carmen 11. Powerhouse 12. Tobacco Auctioneer 13. War Dance For Wooden Indians 14. Cotton Club Stomp 15. Blue Bubbles 16. Snibor
メンバーがメンバーなので、どんなに先鋭的な音が出るのかと思ったら、昔懐かしいレイモンド・スコット・クインテット、ジョン・カービー・オーケストラ、デューク・エリントン・オーケストラ集でオーソドックスな古き良き時代を再現した演奏でした。時代は’30年代(?)感覚。全16曲中、1-3分台の短い曲がほとんどを占めています。時代に忠実なアンサンブルとソロを目指しているのかと思われますが、なぜか皆アウトしたくてうずうずしているような気も。曲はゴキゲン系が多いのですが、6曲目のような哀愁系の曲もなかなか捨てがたい。普段聞かないジャズの分野なので、その凝ったアレンジがけっこう楽しいかも。ヴォーカル入りの曲は4、14曲目。16曲目のみ9分台と長く、ギターもやや今っぽい。
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