Audio-Visual Scapes/Jack DeJohnette's Special Edition
ゲイリー・トーマスのサイド参加作。彼はあまりあちこちに顔を出すというタイプではなくて、ある程度固定で参加しているケースが他のミュージシャンに比べて多めではありますね。再びスペシャル・エディションで。収録時間は74分。ちなみにECM以外のジャック・ディジョネットのリーダー作はまだ残っているのがあって、これからまだ何枚か出てくると思います。このアルバムを聴いていると、特に1曲目は分かりやすくて親しみやすさも持っていると思います。ある意味このバンドがここまで洗練されているとは、っていう感じでしょうか。でも、ドラムスはいつものディジョネットですし、やはり今まで紹介しなかったのが不思議なアルバム。
Audio-Visual Scapes/Jack DeJohnette's Special Edition(Ds, Key)(Impulse) - Recorded February 1988. Mick Goodlick(G), Greg Osby(As, Ss), Gary Thomas(Ts, Fl, Bcl), Lonnie Plaxico(B) - 1. PM's AM 2. Donjo 3. Master Mind 4. Slam Tango 5. The Sphinx 6. One For Eric 7. Brown Warm & Wintery 8. Audio-Visual Scapes
8曲中4曲はジャック・ディジョネットの作曲。親しみやすい?曲もある(1、5、6曲目)ので、けっこう好きなアルバム。多重録音も効果的に使用されている模様。ポップな1曲目はパット・メセニーに捧げた曲らしい。2、3曲目はグレッグ・オズビーの作品で、スローでエキゾチックな曲とホーンによる複雑なテーマでビートの効いた曲が続きます。タイトルに反してなぜタンゴか分からない4曲目、オーネット・コールマン作で凝っている展開の5曲目(何と15分の長尺もの)、「アルバム・アルバム」でも演奏されていた6曲目。ラストのタイトル曲は14分台の大作で全員の名前がクレジットされていますが、ある程度の打ち合わせはあったのでしょうか。それにしても、ディジョネットの人材選びはたいしたものです。
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