Music For The Fifth World/Jack DeJohnette
ジャック・ディジョネットのリーダー作。これはちょっと異色で、ロック畑からもミュージシャンを呼んで、ファンクというよりはロック的に聴こえる部分もあるアルバム。ヴォーカルも多く、アフリカ色の強い曲もあったりと、けっこう多彩なサウンドを持つアルバムではあります。ただ、普通のジャズ/フュージョンのファンが聴くと、このサウンドを受け入れられるかどうか、という点もちょっと気になります。ジョン・スコフィールドも曲によって参加していて、そういう面でも興味深いとは思うんですけれども。ミキシング的にも、1曲目のようにリバーブがかかったようなドラムサウンドの曲もあり、これはこれで独立して聴けば面白いと言えるかも。
Music For The Fifth World/Jack DeJohnette(Ds, Per, Vo, Synth)(Eau) - Recorded February 1992. Michael Caine(P), Will Calhoun(Ds, Vo), Joan Henry(Vo), Lonnie Plaxico(B), John Scofield(G), Vernon Reid(G), Farah DeJonette(Vo), Ethel Calhorn(Vo), Robert Rosario(Vo) - 1. Fifth World Anthem 2. Dohiyi Circle 1 3. Miles 4. Two Guitar Chant/Dohiyi 5. Deception Blues 6. Witchi Tia To 7. Darkness To Light 8. Dohiyi Circle 2 9. Aboriginal Dream Time
9曲中6曲がジャック・ディジョネットの作曲。ロック畑のリヴィング・カラーから2人を迎え、ジャンルを超えた仕上がり。2ギター、2ドラムの迫力はホント、重量級。ディジョネットのアルバムの流れからすると、ちょっと異色。変拍子もある重量級ロック・ヴォーカルアルバムで、メロディも明快な1曲目、5声のヴォーカルのみの素朴な2、8曲目、タイトルどおりマイルス・カラーのファンクの3曲目、出だしがアフリカン・エスニック・ヴォーカルの4曲目、レゲエ・ファンクのヴォーカル曲の5曲目、やや素朴なポップ・ヴォーカル曲の6曲目、ドラマチックな進行でロック的に盛り上がる12分台の7曲目、変拍子ファンクとでもいうべき9曲目。ジョン・スコフィールドは1、3-5、7、9曲目に、マイケル・ケインは3-5、7、9曲目に参加。
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