Thorn/Antonio Farao
クリス・ポッターのサイド参加作。これはジャック・ディジョネットを取り上げたときに扱うべきでしたが、なぜか飛ばしてしまいました。当時はアントニオ・ファラオを凄腕ピアニストとして追いかけていて、けっこう注目していました。いつの間にか新譜が出なくなったのか、情報を逃したのか、最近は遠ざかってしまいましたけど。このメンバーで当時に変拍子多めのバカテクサウンドだったので、思わず喜んでしまいました。メンバーもいいですしね。割と俺が俺がというタイプが集まっているので、なかなか面白いんじゃないかと思います。コメントにも「現在進行形のピアニストのひとつのかたち。」と書きましたけど、それがもう20年以上前のこと。
Thorn/Antonio Farao(P)(Enja) - Recorded April 19 and 20, 2000. Chris Potter(Ts, Ss), Drew Gress(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Thorn 2. Time Back 3. Preludio 4. Epoche 5. Caravan 6. Arabesco 7. B.E. 8. Tandem 9. Malinconie
曲によってピアノ・トリオだったりクァルテットだったり。プロデューサーにジャック・ディジョネットの名前がクレジット。演奏はさすがドラムスも、と思わせますが、ちょっと出過ぎかなあと思う場面も。ピアノも縦横無尽。1曲目からいきなり飛ばしますが、2曲目はけっこう渋かったりします。ラテンノリと言うのかスパニッシュノリというのか、走りまくる3曲目、叙情的でエキゾチックな5拍子の4曲目、ピアノがマイペースで弾きまくるおなじみ 「キャラヴァン」の5曲目、おそるべき変拍子と変わったメロディのテーマの6曲目、ピアノで美しく奏でられる7曲目、飛ばしまくる自由度が高くて変幻自在 な8曲目。9曲目では穏やかできれいなソロピアノを聴くことができます。現在進行形のピアニストのひとつのかたち。(00年8月23日発売)
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