Obsession/Wallace Roney
ゲイリー・トーマスのサイド参加作。ウォレス・ルーニーとはフレーズの組み立て方が、聴いていてゲイリーと似ているようにも感じるので、それで彼のアルバムに何枚も参加していたのだと思います。ある意味メカニカルなフレーズを、当時はカッコいいものとして聴いていましたし。この時は若手ミュージシャンとして認識があったのですが、今では有名な人もいますしね。今聴き直しても、やっぱりカッコいいなあ、と思います。こういうサウンドにはちと印象を書く語彙力が不足してるかなあ、とも思うのですけど、当時から好みの傾向はあまり変わってないですね。シンディ・ブラックマンのバタバタいうバスドラムが、らしいというかなんというか。
Obsession/Wallace Roney(Tp)(Muse) - Recorded September 7, 1990. Gary Thomas(Ts, Fl), Donald Brown(P), Christian McBrighd(B), Cindy Blackman(Ds) - 1. Obsession 2. Scenario One 3. Alone Together 4. Seven 5. Black Moon 6. Donna Lee
録音を重ねるごとに、完成度が高くなってくるウォレス・ルーニーのアルバム。 6曲中2曲が彼の作曲です。1曲目からいきなりアップテンポの曲がハイテンションでせまってきます。2曲目は比較的静かな曲ながらも後半のドラムソロも印象的。3曲目はスタンダード。ミュートトランペット、フルートで奏でられるテーマとアドリブが渋い世界。アップテンポで基本的にはドラムとベースだけをバックにソロが受け継がれてゆくスリルあふれる4曲目、落ち着いた感じで渋めな5曲目。そして6曲目はあの「ドナ・リー」。アップテンポで、メカニカルなサックスとクロマチックにせまるトランペットが迫力。シンディ・ブラックマンのドラムが少々うるさいように感じる部分もありますが、全体としてみるとジャズの王道を行く1枚。
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