Incognito/Tony Reedus
ゲイリー・トーマスのサイド参加作。このアルバムもデイヴ・ホランドの時に取り上げるべきだったのですけど、こう考えてみると、ホームページからブログへの移植作業、けっこうもれがあることが分かります。今日のアルバムもほとんどスタンダードやジャズメン・オリジナルなので、元々持っているイメージに近いところと、けっこう冒険しているなあ、と思うところとあって面白いです。このアルバムは冒険の要素が強いかなあ、とも思いますけど。たまたまゲイリーの参加作で似たような趣向のアルバムが続きましたが、そのメンバーの違いや、構成する楽器が違うところなどで、比べる楽しみもありますし。ドラマーのリーダー作ですがトニー・リーダスは、何枚か持ってますね。
Incognito/Tony Reedus(Ds)(Enja) - Recorded December 1989. Gary Thomas(Ts, Fl), Steve Nelson(Vib), Dave Holland(B) - 1. House Call 2. Incognito 3. Green Chimneys 4. For Heaven's Sake 5. Probin' 6. Dreams 7. Lazy Snake 8. Bye Bye, Blackbird
トニー・リーダス作は8曲中1曲のみ。スタンダードやジャズメン・オリジナルが多め。ピアノレスのクァルテットなのでサウンドの自由度はけっこう高いアルバムかも。1曲目から豪快にゴリゴリと迫ってきます。タイトル曲の2曲目は一転フルートでちょっと渋めで控えめ。相変わらず非メロディを奏でています。セロニアス・モンクの曲にしてはやはり豪快な3曲目、やたら幻想的で静かにはじまるスタンダードの4曲目、彼のサックスを堪能できる急速調で迫力のある5曲目、けっこう盛り上がってくる6曲目、デイヴ・ホランド作の彼らしい7曲目。8曲目はドラムとサックスの延々8分以上にわたるデスマッチ。ただ、このアルバムが良いと同調してくれる人がどれだけいるか、少々不安。やっぱりゲイリー・トーマスで聴くべきアルバムか。(00年2月23日発売)
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