Intuition/Wallace Roney
ゲイリー・トーマスのサイド参加作。ウォレス・ルーニーのアルバムでは初期の頃はこの2枚と、あともう1枚の参加が確認できています。他のメンバーが代わっても、重用されていたんだな、ということが分かります。フレーズの組み立て方も、2人が割と出る音の傾向が似ていたから、ということもあるでしょうけれども。ここでもメンバーはある程度代わっても、リーダーの個性は前面に出ているし、すごいメンバーでもありますし。このアルバムもけっこう好み。実はルーニーでもホームページで特集を作ろうかとも思ったことがあったのですけど、もし作っていたら手を広げすぎて、まとまっていたかどうかの自信はないです。
Intuition/Wallace Roney(Tp)(Muse) - Recorded January, 1988. Gary Thomas(Ts), Kenny Garret(As), Mulgrew Miller(P), Ron Carter(B), Cindy Blackman(Ds) - 1. Intuition 2. Opus One Point Five 3. Afead 4. Taberah 5. Sometimes My Heart Cries 6. For Duke 7. Willon Weep For Me
サウンド的には独自色が強くなったセカンド・アルバム7曲中3曲がウォレス・ルーニーの作曲。テーマを1人で吹いている事も多く、アンサンブル重視ではないようです。1曲目は、3管フロントのテーマでいきなりパワー全開、ドラムソロもたくましい。一転、渋めの2曲目もゲイリー・トーマスはメロディックなサックスを吹きません。3曲目はアグレッシヴながらもメロディアスに振れるケニー・ギャレットのアルト、4曲目はアップテンポにのるアドリブに緊張感が漂います。5曲目はちょっとスローな3管編成、6曲目もテーマの一部のみ3管に。ソロも迫力とスリルがあります。7曲目はCDボーナストラックのスタンダード。曲としてはいいのですが、他の曲とのバランス上ちょっと余計だったかも。ゲイリー・トーマスは1、2、4-6曲目に参加。
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