The Ascension To Light/Steve Coleman and Five Elements
スティーヴ・コールマンのリーダー作。ファイヴ・エレメンツ名義のアルバムのサウンドや構成人員がどんどん変わりつつある時期で、今になって分かったのですが、若き日のヴィジェイ・アイヤーのクレジットもありますね。確かに彼にはM-BASE的な要素もあるのですが、その接点はここだったのか、と思いました。久しぶりにゲイリー・トーマスとカサンドラウィルソンのゲスト参加的な登場の仕方もありますし。ここまで見てきて、彼のアルバムは’00年代前半までけっこう多いですね。日本では分かりませんが、それだけ世界的には勢いがあったということなんでしょうね。久々に取り出してみると、新たな発見もあります。
The Ascension To Light/Steve Coleman(As) and Five Elements(BMG France)(輸入盤) - Recorded February, April and June 1999. Gary Thomas(Ts), Ralph Alessi(Tp), Shane Endsley(Tp), Vijay Iyer(P), David Gilmore(G), Anthony Tidd(B), Sean Rickman(Ds), Gregoire Maret(Harmonica), Thomas Goodwin(Philosophy), Min Xiao-Fen(Pipa), Cassandra Wilson(Vo), Sophia Wong(Vo), Valerie Coleman(Fl, Piccolo), Toyin Spellman(Oboe), Marian Adam(Cl), Jeff Scott(French Horn), Monica Ellis(Bassoon) - 1. Reciprocity 2. Embryo 3. The 42 Assessors 4. Urban 5. Instantaneous 6. Obscurity 7. Cud Ba-Rith Redraft 8. Polarity And Equilibrium In A Fluid 9. Treading Water
(01/03/28)前半が内省的で後半はいつものペースかなと思われるアルバム。曲によってホーンが厚いのが特徴。1曲目は単調なベースの上を飛び回る複雑なホーンという印象。やや穏やかになってもこの構図は変わらない2曲目、何とヴォイスも入って17分台もの大曲のドラマチックで荘厳な3曲目、短いけれどM-BASE的音の洪水の4曲目、ホーン4人のみでフレーズが絡み合う5曲目、そしてこれぞ彼らしいノリの変拍子ファンク6曲目から8曲目にかけて続きます。締め括りはホーンの大編成で迫ってくる9曲目。それにしても先鋭的。この先彼らはどうなっていくのでしょうか。 予測するのが楽しみな内容ではあります。ゲイリー・トーマスは1、3、5-9曲目に、カサンドラ・ウィルソンは3曲目に参加。
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