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2023年1月の記事

2023/01/31

Obsession/Wallace Roney

Wallaceobsess ゲイリー・トーマスのサイド参加作。ウォレス・ルーニーとはフレーズの組み立て方が、聴いていてゲイリーと似ているようにも感じるので、それで彼のアルバムに何枚も参加していたのだと思います。ある意味メカニカルなフレーズを、当時はカッコいいものとして聴いていましたし。この時は若手ミュージシャンとして認識があったのですが、今では有名な人もいますしね。今聴き直しても、やっぱりカッコいいなあ、と思います。こういうサウンドにはちと印象を書く語彙力が不足してるかなあ、とも思うのですけど、当時から好みの傾向はあまり変わってないですね。シンディ・ブラックマンのバタバタいうバスドラムが、らしいというかなんというか。

 

Obsession/Wallace Roney(Tp)(Muse) - Recorded September 7, 1990. Gary Thomas(Ts, Fl), Donald Brown(P), Christian McBrighd(B), Cindy Blackman(Ds) - 1. Obsession 2. Scenario One 3. Alone Together 4. Seven 5. Black Moon 6. Donna Lee

録音を重ねるごとに、完成度が高くなってくるウォレス・ルーニーのアルバム。 6曲中2曲が彼の作曲です。1曲目からいきなりアップテンポの曲がハイテンションでせまってきます。2曲目は比較的静かな曲ながらも後半のドラムソロも印象的。3曲目はスタンダード。ミュートトランペット、フルートで奏でられるテーマとアドリブが渋い世界。アップテンポで基本的にはドラムとベースだけをバックにソロが受け継がれてゆくスリルあふれる4曲目、落ち着いた感じで渋めな5曲目。そして6曲目はあの「ドナ・リー」。アップテンポで、メカニカルなサックスとクロマチックにせまるトランペットが迫力。シンディ・ブラックマンのドラムが少々うるさいように感じる部分もありますが、全体としてみるとジャズの王道を行く1枚。

2023/01/30

Incognito/Tony Reedus

Tonyincognitoゲイリー・トーマスのサイド参加作。このアルバムもデイヴ・ホランドの時に取り上げるべきだったのですけど、こう考えてみると、ホームページからブログへの移植作業、けっこうもれがあることが分かります。今日のアルバムもほとんどスタンダードやジャズメン・オリジナルなので、元々持っているイメージに近いところと、けっこう冒険しているなあ、と思うところとあって面白いです。このアルバムは冒険の要素が強いかなあ、とも思いますけど。たまたまゲイリーの参加作で似たような趣向のアルバムが続きましたが、そのメンバーの違いや、構成する楽器が違うところなどで、比べる楽しみもありますし。ドラマーのリーダー作ですがトニー・リーダスは、何枚か持ってますね。

 

Incognito/Tony Reedus(Ds)(Enja) - Recorded December 1989. Gary Thomas(Ts, Fl), Steve Nelson(Vib), Dave Holland(B) - 1. House Call 2. Incognito 3. Green Chimneys 4. For Heaven's Sake 5. Probin' 6. Dreams 7. Lazy Snake 8. Bye Bye, Blackbird

トニー・リーダス作は8曲中1曲のみ。スタンダードやジャズメン・オリジナルが多め。ピアノレスのクァルテットなのでサウンドの自由度はけっこう高いアルバムかも。1曲目から豪快にゴリゴリと迫ってきます。タイトル曲の2曲目は一転フルートでちょっと渋めで控えめ。相変わらず非メロディを奏でています。セロニアス・モンクの曲にしてはやはり豪快な3曲目、やたら幻想的で静かにはじまるスタンダードの4曲目、彼のサックスを堪能できる急速調で迫力のある5曲目、けっこう盛り上がってくる6曲目、デイヴ・ホランド作の彼らしい7曲目。8曲目はドラムとサックスの延々8分以上にわたるデスマッチ。ただ、このアルバムが良いと同調してくれる人がどれだけいるか、少々不安。やっぱりゲイリー・トーマスで聴くべきアルバムか。(00年2月23日発売)

2023/01/29

The Standard Bearer/Wallace Roney

Wallacesstanda 再びゲイリー・トーマスのサイド参加作に戻ります。おなじみウォレス・ルーニーのアルバム。当時としては若手で組んだバンドだったのでしょうけど、その後有名になったミュージシャンもいて、けっこう聴きごたえがあります。あえてここではスタンダードをメインに据えて、おなじみの曲が多くてこれを彼ら流に演奏するということで、アドリブでは割とハードな仕上がりの部分もあり、なかなか渋いアルバムになっています。ある意味企画もの的なアルバムだったのですが、こういうアクセントがたまにあってもいいなあ、と改めて今聴いて思いました。割と素直な解釈の曲もあって、その混ざり具合も良かったりします。これまた20数年もアルバムタイトルに誤字があって直しました。

 

The Standard Bearer/Wallace Roney(Tp)(Muse) - Recorded March 3, 1989. Gary Thomas(Ts), Mulgrew Miller(P), Charnett Moffett(B), Cindy Blackman(Ds), Steve Berrios(Per) - 1. The Way You Look Tonight 2. I Didn't Know What Time It Was 3. Don't Blame Me 4. Con Alma 5. Giant Steps 6. When Your Lover Has Gone 7. Loose

邦題「ジャイアント・ステップス」。スタンダードが中心のアルバムで、 オリジナルはなし。比較的若手で固めたメンバーはけっこう強力。歌心あふれるフレーズもけっこうキマリます。1曲目はややテンポが速く、自信たっぷりのクインテットによる演奏。各パートのソロが見事。2曲目でオーソドックスに近いゲイリー・トーマスのテーマといつも風のソロというのが面白い。3曲目のバラードでは抑制が効いてメロディアスなトランペット。4曲目は歌うトランペットとメカニカルなサックスとの対比が。5曲目は迫力もの。聴いてみる価値はあると思います。トランペット、ドラムス、パーカッションのトリオで繰り広げられる7曲目のフリー・インプロヴィゼーションも緊張感があふれます。ゲイリー・トーマスは1-2、4-5曲目に参加。

2023/01/28

Extra Special Edition/Jack DeJohnette

Jackextraspe ジャック・ディジョネットのリーダー作で、彼のアルバムはこれで一段落。エクストラ・スペシャル・エディションというくらいだから今までの集大成のような気もしますが、やっぱりサウンド的には少し特殊かなあ。この後にその名前を冠したアルバムが今のところ出ていません。ボビー・マクファーリンが出ているのもこのアルバムの目玉かなとも。でも、好みの問題はあるかも。個人的にはギターのマーヴィン・スーウェルが独特の渋さを持っていて好きです。ここでもゲイリー・トーマスが参加していますし、次回からまた彼の参加作に戻る予定です。スペシャル・エディションというとECMの諸作が話題になりがちですが、国内制作のこのあたりのアルバムも、もっとスポットライトが当たってもいいかなあ、とも思います。

 

Extra Special Edition/Jack DeJohnette(Ds)(Somethin'else) - Released 1994. Michael Cain(P), Lonnie Plaxico(B), Gary Thomas(Ts, Ss, Afl), Bobby McFerrin(Vo), Marvin Sewell(G), Paul Grassi(Per) - 1. Numoessence 2. Elmer Wudd? 3. Then There Was Light 4. You Can Get There 5. Inside The Kaleidoscope 6. Ha Chik Kah 7. Seventh D 8. Rituals Of Spring 9. Liquid Over Tones 10. Speaking In Tongues 11. Summertime 12. Memories Of Sedona

ボビー・マクファーリンがゲストで大きくフィーチャー(1-6、10曲目)されています。1、4-5曲目のようにフリー・インプロヴィゼーションを思わせる曲もありますが、まとまりが見事。2曲目はベースパートをヴォーカルがとる部分もあり、アドリブで盛り上がります。緊張感のあるピアノとヴォーカルのデュオの3曲目、ラップ風でノリの良い6曲目、彼らにしてはシンプルな演奏の7曲目、メロディアスで美しい8曲目、エキゾチックな10曲目。11曲目だけ彼ら流のスタンダード。パーカッション中心で旋律がたゆたう12曲目でアルバムは幕を閉じます。ゲイリー・トーマスは1、4-8、10、11曲目に、マイケル・ケインは2-4、6-8、10-12曲目に参加。また、マーヴィン・スーウェルのギターが極めて個性的。

2023/01/27

Music For The Fifth World/Jack DeJohnette

Jackmusic5th ジャック・ディジョネットのリーダー作。これはちょっと異色で、ロック畑からもミュージシャンを呼んで、ファンクというよりはロック的に聴こえる部分もあるアルバム。ヴォーカルも多く、アフリカ色の強い曲もあったりと、けっこう多彩なサウンドを持つアルバムではあります。ただ、普通のジャズ/フュージョンのファンが聴くと、このサウンドを受け入れられるかどうか、という点もちょっと気になります。ジョン・スコフィールドも曲によって参加していて、そういう面でも興味深いとは思うんですけれども。ミキシング的にも、1曲目のようにリバーブがかかったようなドラムサウンドの曲もあり、これはこれで独立して聴けば面白いと言えるかも。

 

Music For The Fifth World/Jack DeJohnette(Ds, Per, Vo, Synth)(Eau) - Recorded February 1992. Michael Caine(P), Will Calhoun(Ds, Vo), Joan Henry(Vo), Lonnie Plaxico(B), John Scofield(G), Vernon Reid(G), Farah DeJonette(Vo), Ethel Calhorn(Vo), Robert Rosario(Vo) - 1. Fifth World Anthem 2. Dohiyi Circle 1 3. Miles 4. Two Guitar Chant/Dohiyi 5. Deception Blues 6. Witchi Tia To 7. Darkness To Light 8. Dohiyi Circle 2 9. Aboriginal Dream Time

9曲中6曲がジャック・ディジョネットの作曲。ロック畑のリヴィング・カラーから2人を迎え、ジャンルを超えた仕上がり。2ギター、2ドラムの迫力はホント、重量級。ディジョネットのアルバムの流れからすると、ちょっと異色。変拍子もある重量級ロック・ヴォーカルアルバムで、メロディも明快な1曲目、5声のヴォーカルのみの素朴な2、8曲目、タイトルどおりマイルス・カラーのファンクの3曲目、出だしがアフリカン・エスニック・ヴォーカルの4曲目、レゲエ・ファンクのヴォーカル曲の5曲目、やや素朴なポップ・ヴォーカル曲の6曲目、ドラマチックな進行でロック的に盛り上がる12分台の7曲目、変拍子ファンクとでもいうべき9曲目。ジョン・スコフィールドは1、3-5、7、9曲目に、マイケル・ケインは3-5、7、9曲目に参加。

2023/01/26

Earth Walk/Jack DeJohnette's Special Edition

Jackearthw ジャック・ディジョネットのリーダー作。制作は国内レーベルになってますが、内容的には、けっこういいです。当時のことゆえ、収録時間も74分と大サービス。スペシャル・エディションには今までピアノ(シンセサイザー)のミュージシャンを迎えることはなかったはずですが、ここでは、マイケル・ケインが参加していて不思議にバンドサウンドに溶け込んでいます。演奏的にはフュージョン・ファンク的なものからジャズ的なものまであって、このアルバムもブログに今ままでアップされていなかったのが不思議。全体的に見ると、バラバラなようでいて、トータルサウンドでまとまっているのかなと思います。奥の方に入っていて久しぶりに聴きました。

 

Earth Walk/Jack DeJohnette's Special Edition(Ds)(Somethin'else) - Recorded June 18-21, 1991. Greg Osby(As, Ss), Gary Thomas(Ts, Fl), Michael Cain(P, Synth), Lonnie Plaxico(B), Joan Henry(Synth) - 1. It's Time To Wake Up And Dream 2. Blue 3. Where Or Wayne 4. Priestesses Of The Mist 5. Earth Walk 6. On Golden Beams 7. One On One 8. Lydia 9. Monk's Plumb 10. It's Time To Wake Up And Dream

ピアノが不在だったジャック・ディジョネットのバンドにマイケル・ケインが加入。シンセサイザーも使用してサウンドに広がりが出ています。このアルバムはいわゆるコンセプト・アルバムらしい。1曲目の出だしからピアノの個性的な演奏。テーマは明るい。2曲目はECM盤でも聴いた渋めの曲。エキゾチックなサックスとピアノが印象的な3曲目、やはり神秘的な4曲目、タイトル曲の5曲目は動物の鳴き声が効果的に配されたノリの良い大作。ある種フュージョンのような印象でソロは深い6曲目、インプロヴィゼーション度の高い7曲目、ピアノトリオで厳かに奏でられる再演の8曲目、曲調はアヴァンギャルドでファンクっぽいモンクにトリビュートされた9曲目。そして最初の曲が一部最後(10曲目)で繰り返されて幕を閉じます。

2023/01/25

Parallel Realities/Jack DeJohnette

Jackparallel ジャック・ディジョネットのリーダー作。というよりも大物の3人のうち、彼とパット・メセニーが曲を持ち寄って対等な感じで、プロデュースもこの2人なので、そこにハービー・ハンコックが参加している、という感じでしょうか。ベースは打ち込みというか、ベースシンセサイザーなのかな?これはけっこう有名なアルバムで、これをなぜか今までブログで取り上げてないんですよね。今でも古くないけど、これがもう30年以上昔の録音になっていることに驚きました。メロディアスだし、けっこう一般受けするようなアルバムの内容なので、当時は売れたんじゃないでしょうか。メンバーだけで聴いてみてもいいアルバム。

 

Parallel Realities/Jack DeJohnette(Ds)(MCA) - Recorded December 1988. Pat Metheny(G), Herbie Hancock(P) - 1. Jack In 2. Exotic Isles 3. Dancing 4. Nine Over Reggae 5. John McKee 6. Indigo Dreamscapes 7. Parallel Realities

大物3人によるアルバム。ベースは打込み。パット・メセニー(3、5、7曲目)とジャック・ディジョネット (1-2、6曲目)が半分ずつ (うち4曲目は共作)作曲。演奏は非常に緊密で、変則編成でも十分楽しめます。比較的ストレートでマイナーかつドラマチックなフュージョンになっていて、ソロも聴かせる1曲目、浮遊感のあるパステルカラーの2曲目、ベースシンセがなく、スピーディーでスリリングなソロが続いている3曲目、基本が9拍子(?)になっていて、ちょっと陰影の部分もあるレゲエの4曲目、 やや渋めのジャジーなカラーを持つ5曲目、美しいメロディを持っているフュージョンタッチの6曲目、揺らぎのあるテーマで、前半・ラストは不思議感覚でスペイシー、中盤戦はリズミカルに盛り上がる11分台のタイトル曲の7曲目。

2023/01/24

1月28日(土)、大阪中津の Vi-code で16時からライヴをやります

1月28日(土)、大阪中津の Vi-code で16時からライヴをやります。お席まだありますので、よろしければ私かお店までご予約を。チケット2,000円+ドリンク別。オフコースの曲中心のアマチュアオヤジバンドです。普段は東京での活動なので、この機会にぜひ。

 

230128vicode(追記31日)実は1月14日(土)にも三軒茶屋のGrapefruit Moonというライヴハウスで、同じ内容で演奏していたのですが、そちらの方は知り合いと口コミで席が埋まってしまったのと、コロナのことを考えるとそんなにお客さんの人数を増やせないので、あえて私の方での宣伝はしませんでした。

まあ、こういう宣伝をしてもプロではないので、大阪も結局知り合いと、その知り合いがまた知り合いを連れてくることばかりで、ブログの宣伝を見たからといって、なかなか来るということはなかったのですけど。

それでも2カ所で、演奏を楽しませていただきました。

2023/01/23

This Is What I Do/Sonny Rollins

Sonnythisis ジャック・ディジョネットのサイド参加作をここで先に出します。なぜか拾いもれがあって、彼の特集をやった時に飛ばしてしまいました。相変わらずのソニー・ロリンズ節だし、ここまでくると、この時期どのアルバムを聴いてもこの調子なので、どれを選んでも同じような感じもしています。最近こそ新譜が少ないですけど、’00年あたりはまだけっこうアルバムを出していた時期ではなかったかな?メンバーもなかなかなメンツだし、ディジョネットは全曲には参加していないにしても、まあ、彼の参加していることは分かる雰囲気です。でも場面によってはそんなに目立たないかもなあ、とも思いますが。

 

This Is What I Do/Sonny Rollins(Ts)(Milestone) - Recorded May 8-9, and July 29, 2000. Clifton Anderson(Tb), Stephen Scott(P), Bob Cranshaw(B), Jack DeJohnette(Ds), Perry Wilson(Ds) - 1. Salvador 2. Sweet Leilani 3. Did You See Harold Vick? 5. A Nightingale Sang In Berkeley Square 5. Charles M. 6. The Moon Of Manakoora

相変わらず陽気なロリンズ節が聴けます。ここまで全曲が陽気だと言う事なしですが、緊張感のあるジャズとは対極にあるので、聴く人を選ぶのでは 、と思います。1曲目は熱帯的な印象のカリプソ(彼のトレードマークのおなじみのリズム)の曲で、まあ、ゴキゲン。2曲目はバラードで、これまた明るい曲。3曲目はエレキベースのフレーズが印象的なファンクっぽいノリなのですけれど、サックスが出るとやっぱりロリンズ節。サックスで朗々と歌い上げる4曲目はバラード。チャールズ・ミンガスに捧げられた曲と思われるこれまたバラードの5曲目。3拍子で、やっぱりバラードの6曲目。なかなか強気の構成です。この人、ずっとこれからもこのままだろうなあ。ジャック・ディジョネットの参加は1、2、4、6曲目。(00年11月22日発売)

2023/01/22

Time & Space/Jack DeJohnette

Jacktimespa ジャック・ディジョネットのリーダー作。日本録音ですが、2人で多重録音も使って遊んでみました的な雰囲気が、今聴くとあります。私が入手したCDは’94年発売のヴィーナスからのCD(当初はトリオレコード)。当時はヴィーナスもこういうアルバムの再発(?)やっていたんですね。彼らの当時の演奏を知るにはいいかもしれないですけど、今仮にストリーミングにあったとして(見つからなかったですが)、聴いてみたらCDに手を出すかなあ、とも思います。カラフルで面白いんだけれども、たまに聴くにはいいかなあ、とは思います。まあ、世の中にはいろいろな音源がありますからね。これがいいという方もいらっしゃるかもしれません。

 

Time & Space/Jack DeJohnette(P, Voice, Ds, Per, etc.)(Venus) - Recorded June 16, 1973. David Holland(B, Voice, Per) - 1. Turned Around 2. Farah's Song 3. The Rain Forest 4. Hegwineeway 5. Lydia 6. Papa Daddy Revisited 7. Stride Vibes 8. Outside - Inside Blues 9. Time & Space

東京での2人の多重録音によるアルバム。 2曲(1、3曲目)がデイヴ・ホランドのオリジナルで、他の曲はジャック・ディジョネットの作曲。ひょうきんなヴォイスだけの曲(4曲目)もあったりしますが、当時から自由奔放で、しかもマルチプレイヤーであったわけでした。エレキ・ピアノとエレキ・ベースも入って当時のファンクを思わせるような、カッコ良い1曲目、マリンバだけで明るく素朴な2曲目、ベースとマリンバ、パーカッションで明るいカリプソの3曲目、エレキ・ピアノのソロでのバラードの5曲目、ピアノの出だしでベース、ドラムスが加わる本格的でドラマチックなトリオ(?)の13分台の6曲目、マリンバのみで淡々と描き出す7曲目、メロディカのソロで勝負する8曲目、最後はドラム・ソロでのタイトル曲の9曲目。

2023/01/21

Have You Heard?/Jack DeJohnette

Jackhaveyou 既に終わったと思っていたジャック・ディジョネットのリーダー作ですが、ECM以外のもので何枚かもれているものがあったので、ちょっとこっちに立ち寄ります。これは日本制作で、CDの発売は’97年となっているのですが、何らかの理由で’04年5月以前にホームページのみにアップしてあったもの。こうなってくると1枚1枚ブログアップされているかどうかチェックしなければならず、多少のことは大目にみてください、ということで。ジャケ写のスキャンをしている時に、異様に彼のリーダー作が(ECMを別にしても)少ないなあ、と思って調べてみました。フリーの要素が強い1曲目も私はけっこう好きなんですよね。

 

Have You Heard?/Jack DeJohnette(Ds, P)(Sony) - Recorded April 7, 1970. Bennie Maupin(Ts, Bcl, Fl), Gary Peacock(B), Hideo Ichikawa(P) - 1. Have You Heard? 2. For Jane 3. Neo Philia (Love Of The New) 4. Papa Daddy

東京での録音。4曲中3曲がジャック・ディジョネットの作曲。ディジョネットのリズムの叩き方に注意しながら聴くと、脱帽かも。23分もあるタイトル曲の1曲目など、パワーがすごいです。フリーの部類で、前半はアップテンポの4ビートを刻みつつ、サックスも咆哮していて、それぞれのパートが全開で突っ走っている感じ。後半ベース・ソロ以降では静かになりますが、ドラムス、奇妙なヴォイスも続き、再び皆が寄り集まります。ディジョネットがエレキピアノを弾いて、メロディアスなバラードの2曲目、ベニー・モウピン作のバス・クラリネットがエキゾチックで、静けさから徐々に叙情的に盛り上がっていく3曲目、ドラム・ソロではじまり、ドラマチックでやや統制の取れたインプロヴィゼーションになだれ込む20分台の4曲目。

2023/01/20

Audio-Visual Scapes/Jack DeJohnette's Special Edition

Jackaudiov ゲイリー・トーマスのサイド参加作。彼はあまりあちこちに顔を出すというタイプではなくて、ある程度固定で参加しているケースが他のミュージシャンに比べて多めではありますね。再びスペシャル・エディションで。収録時間は74分。ちなみにECM以外のジャック・ディジョネットのリーダー作はまだ残っているのがあって、これからまだ何枚か出てくると思います。このアルバムを聴いていると、特に1曲目は分かりやすくて親しみやすさも持っていると思います。ある意味このバンドがここまで洗練されているとは、っていう感じでしょうか。でも、ドラムスはいつものディジョネットですし、やはり今まで紹介しなかったのが不思議なアルバム。

 

Audio-Visual Scapes/Jack DeJohnette's Special Edition(Ds, Key)(Impulse) - Recorded February 1988. Mick Goodlick(G), Greg Osby(As, Ss), Gary Thomas(Ts, Fl, Bcl), Lonnie Plaxico(B) - 1. PM's AM 2. Donjo 3. Master Mind 4. Slam Tango 5. The Sphinx 6. One For Eric 7. Brown Warm & Wintery 8. Audio-Visual Scapes

8曲中4曲はジャック・ディジョネットの作曲。親しみやすい?曲もある(1、5、6曲目)ので、けっこう好きなアルバム。多重録音も効果的に使用されている模様。ポップな1曲目はパット・メセニーに捧げた曲らしい。2、3曲目はグレッグ・オズビーの作品で、スローでエキゾチックな曲とホーンによる複雑なテーマでビートの効いた曲が続きます。タイトルに反してなぜタンゴか分からない4曲目、オーネット・コールマン作で凝っている展開の5曲目(何と15分の長尺もの)、「アルバム・アルバム」でも演奏されていた6曲目。ラストのタイトル曲は14分台の大作で全員の名前がクレジットされていますが、ある程度の打ち合わせはあったのでしょうか。それにしても、ディジョネットの人材選びはたいしたものです。

2023/01/19

Intuition/Wallace Roney

Wallaceintuitゲイリー・トーマスのサイド参加作。ウォレス・ルーニーのアルバムでは初期の頃はこの2枚と、あともう1枚の参加が確認できています。他のメンバーが代わっても、重用されていたんだな、ということが分かります。フレーズの組み立て方も、2人が割と出る音の傾向が似ていたから、ということもあるでしょうけれども。ここでもメンバーはある程度代わっても、リーダーの個性は前面に出ているし、すごいメンバーでもありますし。このアルバムもけっこう好み。実はルーニーでもホームページで特集を作ろうかとも思ったことがあったのですけど、もし作っていたら手を広げすぎて、まとまっていたかどうかの自信はないです。

 

Intuition/Wallace Roney(Tp)(Muse) - Recorded January, 1988. Gary Thomas(Ts), Kenny Garret(As), Mulgrew Miller(P), Ron Carter(B), Cindy Blackman(Ds) - 1. Intuition 2. Opus One Point Five 3. Afead 4. Taberah 5. Sometimes My Heart Cries 6. For Duke 7. Willon Weep For Me

サウンド的には独自色が強くなったセカンド・アルバム7曲中3曲がウォレス・ルーニーの作曲。テーマを1人で吹いている事も多く、アンサンブル重視ではないようです。1曲目は、3管フロントのテーマでいきなりパワー全開、ドラムソロもたくましい。一転、渋めの2曲目もゲイリー・トーマスはメロディックなサックスを吹きません。3曲目はアグレッシヴながらもメロディアスに振れるケニー・ギャレットのアルト、4曲目はアップテンポにのるアドリブに緊張感が漂います。5曲目はちょっとスローな3管編成、6曲目もテーマの一部のみ3管に。ソロも迫力とスリルがあります。7曲目はCDボーナストラックのスタンダード。曲としてはいいのですが、他の曲とのバランス上ちょっと余計だったかも。ゲイリー・トーマスは1、2、4-6曲目に参加。

2023/01/18

Verces/Wallace Roney

Wallaceverces ゲイリー・トーマスのサイド参加作。スペシャル・エディションといい、ウォレス・ルーニーのバンドといい、記録媒体としては最初の方から彼はいい位置につけていますね。ここでのメンバーもすごいですし。今ではルーニーも故人になってしまったけど、けっこう大きな足跡を残したんではないでしょうか。当時追い求めていたカッコいい現代ジャズ、という点では、なかなかいいセンいっていたと思います。特にここではかつてのマイルス・バンドを想像させるような、それでいて当時の今のサウンドで攻めていて、それはトニー・ウィリアムスがメンバーとして入っていることも、要因ではなかったかと思います。

 

Verces/Wallace Roney(Tp)(Muse) - Recorded February 19, 1987. Gary Thomas(Ts), Mulgrew Miller(P), Charnett Moffet(B), Tony Williams(Ds) - 1. Float 2. Verses 3. Blue In Green 4. Topaz 5. Lawra 6. Slaves

ウォレス・ルーニーの初リーダー作。6曲中2曲が彼の作曲です。ゲイリー・トーマスを除いて全員が当時のトニー・ウィリアムス・クインテットでした。メイン・ストリーム系のサウンドであっても、ウォレス・ルーニーのメロディアスながらもクロマチックなフレーズとゲイリー・トーマスの個性的なメカニカルなフレーズとうまくマッチしています。1曲目はウエイン・ショーター時代のマイルス・クインテットを何となく連想してしまいます。聴くならアップテンポで繰り広げられる2曲目が圧巻。ビル・エヴァンス作の渋い3曲目(ちょっと誰かを意識しすぎ?)、リズムのキメも気持ちよい4曲目、トニー・ウィリアムス作のテーマが印象的な5曲目と続きます。6曲目は気合いの入った長いトランペットのソロが聴ける12分の大作オリジナル。

2023/01/17

Irresistible Forces/Jack DeJohnette's Special Edition

Jackirresis ゲイリー・トーマスのサイド参加作。ジャック・ディジョネットはもう手をつけていたのですが、ブログに入ってないリーダー作のチェックはしていなかったので、今になっての登場です。スペシャル・エディションとしては久々のアルバムですけど、フロントに彼とグレッグ・オズビーを加えた編成で、なかなか新人発掘というか、見る目があったなあ、と今になって思います。このアルバムは再演曲も多めで、演奏の場面も各メンバーのソロというよりは、トータルサウンド的に聴かせるところも少なくなく、そういう意味では、進行を楽しむような作りにもなっています。しかしこのアルバムが今までブログになかったとは。

 

Irresistible Forces/Jack DeJohnette's Special Edition(Ds, Key)(Impulse) - Recorded January 1987. Mick Goodlick(G), Greg Osby(As, Ss), Gary Thomas(Ts, Fl), Lonnie Plaxico(B), Nana Vasconcelos(Per, Vo)- Introduction 1. Irresistible Forces 2. Preludio Pra Nana 3. Herbie's Hand Cocked 4. Osthetics 5. 47th Groove 6. Silver Hollow 7. Interlude/Ponta De Areia 8. Milton 9. 3rd World Anthem Conclusion

変拍子を多用したり斬新な事をやっても、やはりスペシャル・エディションと分かります。そこがジャック・ディジョネットの偉大なところ。自由なスペースは十分与えられていて、初参加のグレッグ・オズビーとゲイリー・トーマスの個性も光ります。曲はさまざま。1曲目はエレクトリックでノリが良く、印象に残る曲。メロディアスながらよく聴くと変拍子の2曲目、ハービー・ハンコックを題材にした?個性的な3曲目、彼のこれからがうかがえる複雑でエネルギッシュなグレッグ・オズビー作の4曲目。フュージョン的展開を見せる5曲目、きれいなメロディの6曲目。ミルトン・ナシメントの有名な曲が少し出たあと、8曲目に彼に捧げるブラジルの香りがするオリジナル。ボーナストラックの9曲目は爆裂?しています。けっこうな大作。

2023/01/16

Pariah's Pariah/Gary Thomas

Garypariahs ゲイリー・トーマスのリーダー作で、手持ちではこれが一番新しいもの。ジャック・ディジョネットのスペシャル・エディションで一緒だったグレッグ・オズビーとのピアノレス・クァルテットのアルバムで、ある意味いちばん彼らしいアルバムになっているんじゃないかなと思います。ただ、旬の時期は過ぎているかもなあ、と演奏を聴いて何となく。編成もシンプルでいいんだけど、今となってはちょっと地味な印象も。やっていることはなかなかすごいんですけれども。M-BASEとしては、それには近いんだけれども拡散の時期で、それを意識しつつも演奏は独自の方向に向かっている、という感じがします。

 

Pariah's Pariah/Gary Thomas(Ts, Fl)(Winter & Winter) - Recorded October 24 and 25, 1997. Greg Osby(As), Michael Formanek(B), John Arnold(Ds) - 1. Who's In Control? 2. Only Hearsay 3. Pariah's Pariah 4. Zero Tolerance 5. Vanishing Time 6. For Those Who Still Hear The... 7. Is Everything Relative?

グレッグ・オズビーとゲイリー・トーマスのピアノレス・クァルテットでしかも全曲オリジナル。当然のことながらハードな内容です。テーマもアドリブも歌いにくい無機的なフレーズの連続で変拍子もあり、彼らならではの独特な空間がアルバム全体にわたって漂います。ピアノレスなのでその自由度は高く、熟練の域に達した彼らの演奏を聴くのは楽しい。曲ごとにどうこうというよりも、その独特な空間にまかせて一気に最後まで聴いてしまいます。無機的なフレーズではあってもかなりタイム的にきっちりしていて咆哮もなく、これがフリージャズと一線を画する理由です。あまり一般的にはオススメしませんが、極めると深みにはまりそうな気配。 あえてピアノレスで2管フロントにしたのが個性的サウンドになりました。

2023/01/15

Found On Sordid Streets/Gary Thomas

Garyfoundon ゲイリー・トーマスのリーダー作で、録音年は’96年に飛びます。相変わらずのテナーサックスですけど、オルガンジャズにファンクやラップの要素を加えたアルバムということで(しかもオルガンはジョージ・コリガン)、新しいというか、独自のサウンドになっています。これがWinter & Winterレーベルの初期の方のアルバムになりますが、元々はJMTレーベルをつぶしたステファン・ウィンターが興したレーベルなので、レーベルイメージとはちょっと離れるかもしれないけれども、彼の録音するのもなるほどなあ、と思えます。ただ、当時の目新しさはあるものの、Bambooレーベル(JMTの日本制作)の時の勢いまではいかないかな、とも思います。

 

Found On Sordid Streets/Gary Thomas(Ts)(Winter & Winter) - Recorded February 19-22 and June 29 and 30, 1996. George Colligan(Org), Paul Bollenback(G), Howard Curtis(Ds), Steve Moss(Per), No Name(Rap) - 1. Spellbound 2. Treason 3. The Eternal Present 4. Exile's Gate 5. Hyper Space 6. Found On Sordid Streets 7. Peace Of The Korridor

全7曲中4曲がゲイリー・トーマス作曲。3曲目はテリ・リン・キャリントン作。独自なオルガンジャズ路線を追求し、ラップが入っている曲もあります。ここではベースは参加していません。1曲目は10分の大作ですが、従来のオルガンジャズにとらわれず、自由な空間表現になっています。2曲目はラップですが、演奏はオルガン・ファンク(?)。3-4曲目はアルバム「エグザイルズ・ゲイト」の再演曲。おそらくこちらの方が彼の求めていたサウンドかも。どちらの曲も印象的で4曲目には何とラップも。5曲目は出だしでこれでもかとメカニカルなテーマが繰り返されます。ソロも迫力。6曲目のタイトル曲は比較的ゆったりした曲。8分の7拍子の7曲目もアルバム「コールド・ケイジ」の再演曲。よりアーシーで自由な感じの演奏です。

2023/01/14

Code Violations/Gary Thomas And Seventh Quardrant

Garycodevio ゲイリー・トーマスのリーダー作。エンヤレーベルからはここまでで、この後Bambooレーベルから6枚も出すのですが、メンバーや演奏内容からするとそのBamboo時代が頂点だったような気がしています。ただ、今日紹介するアルバムもメンバー的には申し分なく、よりファンク(ベースはアコべですが)的な曲が多いので、満足度は高いんではないかと思います。ここでも、本人のサックスに対するアクセントの意味で、ポール・ボーレンバックのギターがけっこうアクセントの意味で効いていて、メンバー的にもボトムのセクションが入れ替わったりと、贅沢な録音になっていますね。この後に続くようなジャズというよりはファンクに近いエッセンスは十分にあります。

 

Code Violations/Gary Thomas And Seventh Quardrant(Ts, Fl)(Enja) - Recorded July 20-25, 1988. Paul Bollenback(G), Tim Murphy(P), Anthony Cox(B), Geoff Harper(B), Steve Williams(Ds), Dennis Chambers(Ds) - 1. Maxthink 2. Traf 3. Zylog 4. The Dawning 5. Code Violations 6. Pads 7. Absolute Images 8. Sybase 9. Adax 10. Trapezoid 11. Odysseus

全11曲中8曲がゲイリー・トーマスのオリジナル。テーマのメロディもサックス(フルート)のフレーズもジャズの枠を超えて独自の個性が強くなってきました。バックにシンセサイザー等も多用するようになり、全体的に重量級で変拍子も多いです。1曲目は8分の7拍子のメカニカルな曲、2曲目は強力にプッシュするドラムとのデュオ、3曲目はM-BASEコンセプトに近いような変拍子の曲、4、10曲目はフルートとギターとの鋭いデュオ。5、8曲目は今後の方向性を予測するような重々しいサウンド。斬新ながらいくぶんジャズ(ファンク)している6、9曲目、重々しくバラードしている7曲目。彼等流のメロディアスなサウンドの11曲目。 10-11曲目を提供しているギターのポール・ボーレンバックがけっこうゲイリーに合っています。

2023/01/13

Seventh Quadrant/Gary Thomas

Garyseventh ゲイリー・トーマスのリーダー作に行きます。これがデビュー作じゃなかったかと。当時からある意味メカニカルな吹き方で、ゴリゴリとせまってくる特徴はあるのですが、今聴くと、この時はM-BASEとはちょっと離れた位置にいたんではないかなあ、という印象を持ちます。こういうハードなジャズってけっこう当時は好みだったですね。人脈的にはスティーヴ・コールマンとかぶっているところはありますが、実際の競演は思ったよりも少ないようでした。彼も、知る限りでは、リーダー作は’90年代までなので、その後どうなったのか、地元に帰ったのかどうか、気になります。聴き直しても、昔だけではなく、今でもこういうサウンド、好きですけど。

 

Seventh Quadrant/Gary Thomas(Ts, Fl)(Enja) - Recorded April 3 and 4, 1987. Paul Bollenback(G, Synth), Renee Rosnes(P), Anthony Cox(B), Jeff Watts(Ds), Billy Murphy(Ds on 2) - 1. Foresight, Preparation And Subterfuge 2. Tablet Of Destinies 3. No 4. First Sketches 5. Seventh Quardrant 6. Labyrinth 7. Chiaroscuro 8. The Eternal Present

初リーダー作。ほとんどオリジナルで勝負しています (全8曲中6曲)。ハードでもいわゆるストレートなジャズを演奏していましたが、強力な1曲目からいきなり分かりにくいフレーズのテーマの曲でサックスのソロも同様。個性はすでにこの頃から強烈です。2曲目は8分の6拍子ですがけっこうジャズしています。3曲目はアップテンポのスリルのあるジャズ。サックスがドラムとのデュオになだれこみます。フルートで浮遊感のあるジャズを演出している4、7曲目、8分の7拍子で攻めてくる5曲目、ピアノとのデュオでテンポのないバラードを演奏する6曲目。そして 8曲目はテリ・リン・キャリントン作でどこかで聴いたことのある印象的なテーマになります。だんだん盛り上がって、珍しくサックスの咆哮が聴けます。

2023/01/12

Treats For The Night Walker/Josh Roseman Unit

Joshtoreatsfor クリス・ポッターのサイド参加作。というよりはゲスト参加、ということになります。8曲目だけの参加のようです。彼の参加作はいちおうここまで。ジョシュ・ローズマンのアルバムをなぜ持っているか分かりませんが、当時はEnjaレーベルの国内盤(国内の配給はよく代わりましたが)が出ていた時はそれを全部買いしていたようです。民族音楽的なものとかはだいぶ前に処分しているような記憶があります。曲自体は割と印象的でいいですし、演奏しているメンバーも豪華ですね。ただ、ポッター度というとソロは熱演ですがあまり高くないので、スルーでもいいのかもしれません。今では参加作までは追っかけ、あまりしなくなりました。

 

Treats For The Night Walker/Josh Roseman(Tb) Unit(Enja) - Recorded March and September 2002. Peter Apfelbaum(Ts, Fl, Org), Barney McAll(P, Key, Dud Tactics), Ben Monder(G), Jon Maron(B), Billy Kilson(Ds), Special Guests: Russell Gunn(Tp, Flh), Myron Walden(As, Fl), Chris Potter(Sax), Jay Rodrigues(Bs, Fl), Peck Allmond(Tp, Fl), Liberty Ellman(G), Adam Rogers(G), Patrice Blanchard(B), J.T. Lewis(Ds), Diego Voglino(Ds), Ben Perowsky(Per), Daniel Moreno(Per), Mark Feldman(Vln), Mat maneri(Viola), Dana Leong(Cello), Rufus Cappadocia(Cello), Josh Camp(Accordion) - 1. Organ Invocation 2. Sedate Remix 3. LDSN 4. Treats For The Nightwalker 5. Are You There 6. Long Day, Short Night 7. Meera 8. Prospect 9. Regression

6曲目がバート・バカラック作で、1曲目の小品がピーター・アプフェルバウムのギュワーンとオルガンが鳴り響くインプロヴィゼーションの他は、ジョシュ・ローズマンのオリジナル。2曲目以降は大きい編成による比較的トンガリ度の高いファンク。2-4、5曲目にはストリング・クァルテットが参加していますが、弦楽器で繊細さを求めるよりは全体の中でスムーズな音のつながりにするような傾向。6曲目もまるで彼のオリジナルのようなファンク・アレンジの仕上がりで、この曲は外向的。7曲目は勢いはあるのだけれどもトンガリ度は高く、やや神経質そうな11分台のファンク。一筋縄ではいかないことをうかがわせます。やはり11分台の8曲目はエスニックからはじまり盛り上がり路線。9曲目はやや流れるような柔らかいファンク。(03年10月24日発売)

2023/01/11

Universal Time/Joachim Kuhn

Joachimuniversal クリス・ポッターのサイド参加作。これも本来、ヨアヒム・キューンの時に取り上げるべきなのですが、何とホームページの彼のリーダー作のリストからもれていました。20年以上経って、慌ててホームページに追加。これまた今見るとメンバーがすごい。曲によって編成が変わるのですが、ポッターが出てくると、ここにふさわしい形での登場となります。この、ある程度構築されたフリー・ジャズ的なサウンドは好きですねえ。キューンを今でもアルバムを見つけると追いかけてしまいます。ただ、一般的には聴く人を選ぶアルバムになるのかも。こういうのがエマーシーから出ていたというのも、ある意味興味深いです。

 

Universal Time/Joachim Kuhn(P, As)(EmArcy)(輸入盤) - Recorded May 31 and June 1, 2001. Scott Colley(B), Horacio "El Negro" Hernandez(Ds), Michel Portal(As, Bcl), Chris Potter(Ts) - 1. Still In Thalys 2. The Night 3. Thoughts About My Mother 4. Begegnungen(Meetings) 5. August In Paris 6. Concorde 7. Monroe 8. Phrasen 9. The Freedom In There 10. Three Ways To One 11. Round Trip

(02/06/01)1-9曲目がヨアヒム・キューンのオリジナル。形式としてはフリー・ジャズに近い部分もあるのでしょうが、全体的にもっとカッチリと構築されたサウンドが発せられている感触。相変わらずスピーディーな部分ではピアノがバリバリ16分音符を連発していて、スリリング。それぞれの曲のテーマなどのメロディも印象的で、3曲目などは非常に美しいと思います。そして意外にポップ(?)な6曲目。曲によってミシェル・ポルタルやクリス・ポッターの参加もうれしいところ。緩急自在のホーンで、やはりサウンドの面白さを伝えています。2ホーンの曲もあります。10-11曲目がオーネット・コールマンの曲。アルバムの中では珍しく10曲目は外に発散する体育会系のフリー。けっこう親しみやすいと思いますが。

2023/01/10

Thorn/Antonio Farao

Antoniothorn クリス・ポッターのサイド参加作。これはジャック・ディジョネットを取り上げたときに扱うべきでしたが、なぜか飛ばしてしまいました。当時はアントニオ・ファラオを凄腕ピアニストとして追いかけていて、けっこう注目していました。いつの間にか新譜が出なくなったのか、情報を逃したのか、最近は遠ざかってしまいましたけど。このメンバーで当時に変拍子多めのバカテクサウンドだったので、思わず喜んでしまいました。メンバーもいいですしね。割と俺が俺がというタイプが集まっているので、なかなか面白いんじゃないかと思います。コメントにも「現在進行形のピアニストのひとつのかたち。」と書きましたけど、それがもう20年以上前のこと。

 

Thorn/Antonio Farao(P)(Enja) - Recorded April 19 and 20, 2000. Chris Potter(Ts, Ss), Drew Gress(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Thorn 2. Time Back 3. Preludio 4. Epoche 5. Caravan 6. Arabesco 7. B.E. 8. Tandem 9. Malinconie

曲によってピアノ・トリオだったりクァルテットだったり。プロデューサーにジャック・ディジョネットの名前がクレジット。演奏はさすがドラムスも、と思わせますが、ちょっと出過ぎかなあと思う場面も。ピアノも縦横無尽。1曲目からいきなり飛ばしますが、2曲目はけっこう渋かったりします。ラテンノリと言うのかスパニッシュノリというのか、走りまくる3曲目、叙情的でエキゾチックな5拍子の4曲目、ピアノがマイペースで弾きまくるおなじみ 「キャラヴァン」の5曲目、おそるべき変拍子と変わったメロディのテーマの6曲目、ピアノで美しく奏でられる7曲目、飛ばしまくる自由度が高くて変幻自在 な8曲目。9曲目では穏やかできれいなソロピアノを聴くことができます。現在進行形のピアニストのひとつのかたち。(00年8月23日発売)

2023/01/09

Always Pack Your Uniform On Top/Steve Swallow

Stevealwayspa クリス・ポッターのサイド参加作。実は彼の項目はブログ以降に作っているので、原則的には全部ブログにあがっているはずなんですが、このアルバムのように、’99年から’04年5月にホームページにアップしたものは、もれていたようですね。Xtra Wattのアルバムは、ECMと関係が深いのですけど、買ってませんでした。これだけ何かの勘違いで買ってしまったのですが、結果としてポッターの参加があってよかった、という結果になってます。それにしてもスティーヴ・スワロウの全曲作曲だけど、けっこうメロディがいいですね。さすがメロディ・メイカーと言われるだけのことはあります。メンバーもいいですし。アルバムコメントが少し短めなのは当時のことでご愛嬌。(最近後からつけ足してますが。)

 

Always Pack Your Uniform On Top/Steve Swallow(B)(Xtra Watt) - Recorded April 1999. Barry Ries(Tp), Chris Potter(Ts), Mick Goodrick(G), Adam Nussbaum(Ds) - 1. Bend Over Backward 2. Dog With A Bone 3. Misery Loves Company 4. Reinventing The Wheel 5. Feet First 6. La Nostalgie De La Boue

ロンドンでのライヴ・レコーディング。なかなか渋いメンバー。やはり彼らならではの演奏、というところを見せてくれます。全曲スティーヴ・スワロウのオリジナルで、CDには楽譜もついています。楽譜を見ると難しそうな曲ですが、やはりメロディ・メイカーの面目躍如といったところで、印象的。彼の場合、4ビートの曲にエレキベースを使用していても、けっこう自然。いわゆるジャズではあるのですけれど、テーマやコード進行は不思議な浮遊感覚を伴った曲が多いです。とは言うもののアドリブ部分は、クセがあるものの、まあ、ストレートなジャズ。それぞれのソロも、けっこう面白いです。個人的にはミック・グッドリックの熟練したギターが印象的。当初ECMと間違えて買ってしまったけど、こういう演奏ならば納得して聴けます。(00年7月1日発売)

2023/01/08

On The Rising Of The 64 Paths/Steve Coleman And Five Elements

Steveontherisi スティーヴ・コールマンのリーダー作で、いちおう彼のアルバムは今回はここまで。この後はブログに掲載済みです。年末年始にかけて長かったですが、まだまだ長いミュージシャンがありそうなので、それらを先に聴いていこうかどうしようか。少しずつファイヴ・エレメンツも変化しつつ、聴いて彼らと分かる個性は続き、けっこう当時は聴いていたなあ、と思います。それでも、その後あまり聴かなくなってきたので、まあ、このあたりが私の興味の変わる時ではなかったかなあと。それでも、追える限りは追っかけてはいますけどね。やはり初期の頃の大物ばかりのグループの印象が強すぎたんでしょうか。久しぶりに聴き直してみました。

 

On The Rising Of The 64 Paths/Steve Coleman(As) And Five Elements(Label Bleu)(輸入盤) - Recorded March 30-31, and April 1, 2002. Jonathan Finlayson(Tp), Malik Mezzadri(Fl, Vo), Anthony Tidd(B), Reggie Washington(B), Sean Rickman(Ds) - 1. 64 Path Bindings 2. Mist And Counterpoise 3. Call For Transformation 4. The Movement In Self 5. Dizzy Atmosphere 6. Eight Base Probing 7. Dizzy Atmosphere(Alternate Take) 8. Fire Rivisited

(03/09/07)Dizzy Atmosphere以外はスティーヴ・コールマンの作曲。ストレート(?)な変拍子ファンクの世界でフレーズも相変わらず。勢いもついて1曲目からいきなりそんな彼らの世界に没入していき、ノリノリにさせてくれます。ギターのような音はたぶん多弦エレキベースの高音域。ハーモニーが不思議な浮遊感を持ち、その中をホーンがメロディアスに歌い上げる2曲目、時々ヴォーカルが入って、エキゾチックな雰囲気があるサウンドの10分台の3曲目、ほの暗いミステリアスなバラードの4曲目、ディジー・ガレスピー作なのにオリジナルのようにスピーディーにせまってくる5、7曲目、ビートを刻んでいくベースの上をホーンが舞う12分台の6曲目、ベースのダウン進行が不思議な感覚の8曲目。 ラストに隠しトラックの有名曲あり。

2023/01/07

Resistance Is Futile/Steve Coleman and Five Elements

Steveresista スティーヴ・コールマンのリーダー作。このアルバムからLabel Bleuに移籍しています。やはりフランスに縁が深いところを見ると、あちら方面では強力な支持があったものと想像されます。これはライヴアルバムで2枚組ですが、今までのアルバムもCDの長い収録時間のものが多くて、お腹いっぱいになるのですけど、当時はけっこう追いかけていました。これは国内盤で出ていました。国内盤もこのあたりまでは購入比率は高かったように記憶しています。そして、ジャズメン・オリジナルを独自のアレンジで聴かせているのも興味深いです。ここではAmbrose Akinmusireの名前を発見。こういうつながりもあったんですね。

 

Resistance Is Futile/Steve Coleman(As) and Five Elements(Label Bleu) -Recorded July 12 and 13, 2001. Jonathan Finlayson(Tp), Ambrose Akinmusire(Tp), Andy Milne(P), Anthony Tidd(B), Jesus Diaz(Per, Vo), Sean Rickman(Ds), Guest: Geoffroy De Masure(Tb) - 1. Wheel Of Nature 2. Beyond All We Know 3. 9 To 5 4. Change The Guard 5. Au-leu-cha 6. Law Of Balance/Figit Time 7. Resistance Is Futile(Limitation) 8. Hits/Straight No Chaser 9. Easy Living 10. Urban 11. Flint 12. Pad Thai 13. Straight Ahead 14. Reflex

邦題「狼煙」。フランスでのライヴで2枚組。ヴォリュームがかなりあって、まだまだ表現する事が無限にあるようです。ほとんどが彼らのオリジナルで、久しぶりの分かりやすい変拍子ファンク(変拍子ではない曲もあるようですが)が戻って来ました。どんよりと流れて行くようなファンクもあれば、切れ味の良いファンクもあります。そしてバラードの曲がこれまた研ぎ澄まされた演奏。間にチャーリー・パーカー、セロニアス・モンク、マル・ウォルドロンといったジャズメン・オリジナルがはさみこまれていますが、これも彼ら独特の料理法。再演曲も何曲かあって、聴き比べると面白いかも。ラストに隠しトラックがあってこれもなかなかユーモラスで面白い演奏でした。やや聴く人を選びますが、新時代のジャズ(ファンク)を感じさせます。(02年2月10日発売)

2023/01/06

The Ascension To Light/Steve Coleman and Five Elements

Stevetheascent スティーヴ・コールマンのリーダー作。ファイヴ・エレメンツ名義のアルバムのサウンドや構成人員がどんどん変わりつつある時期で、今になって分かったのですが、若き日のヴィジェイ・アイヤーのクレジットもありますね。確かに彼にはM-BASE的な要素もあるのですが、その接点はここだったのか、と思いました。久しぶりにゲイリー・トーマスとカサンドラウィルソンのゲスト参加的な登場の仕方もありますし。ここまで見てきて、彼のアルバムは’00年代前半までけっこう多いですね。日本では分かりませんが、それだけ世界的には勢いがあったということなんでしょうね。久々に取り出してみると、新たな発見もあります。

 

The Ascension To Light/Steve Coleman(As) and Five Elements(BMG France)(輸入盤) - Recorded February, April and June 1999. Gary Thomas(Ts), Ralph Alessi(Tp), Shane Endsley(Tp), Vijay Iyer(P), David Gilmore(G), Anthony Tidd(B), Sean Rickman(Ds), Gregoire Maret(Harmonica), Thomas Goodwin(Philosophy), Min Xiao-Fen(Pipa), Cassandra Wilson(Vo), Sophia Wong(Vo), Valerie Coleman(Fl, Piccolo), Toyin Spellman(Oboe), Marian Adam(Cl), Jeff Scott(French Horn), Monica Ellis(Bassoon) - 1. Reciprocity 2. Embryo 3. The 42 Assessors 4. Urban 5. Instantaneous 6. Obscurity 7. Cud Ba-Rith Redraft 8. Polarity And Equilibrium In A Fluid 9. Treading Water

(01/03/28)前半が内省的で後半はいつものペースかなと思われるアルバム。曲によってホーンが厚いのが特徴。1曲目は単調なベースの上を飛び回る複雑なホーンという印象。やや穏やかになってもこの構図は変わらない2曲目、何とヴォイスも入って17分台もの大曲のドラマチックで荘厳な3曲目、短いけれどM-BASE的音の洪水の4曲目、ホーン4人のみでフレーズが絡み合う5曲目、そしてこれぞ彼らしいノリの変拍子ファンク6曲目から8曲目にかけて続きます。締め括りはホーンの大編成で迫ってくる9曲目。それにしても先鋭的。この先彼らはどうなっていくのでしょうか。 予測するのが楽しみな内容ではあります。ゲイリー・トーマスは1、3、5-9曲目に、カサンドラ・ウィルソンは3曲目に参加。

2023/01/05

The Sonic Language Of Myth/Steve Coleman & Five Elements

Stevethesonic スティーヴ・コールマンのリーダー作。ファイヴ・エレメンツ名義ですが、ちょっと性格が変わってきて、メンバーが増えたことと、曲によって入れ替わりがあります。もうこの時期になってくると変拍子ファンクというのが少し引っ込んで、もっと精神的なというか、思索的なサウンドが目立ってくるようになります。このアルバムは国内盤ですけど、もう売れ行きはかってほどにはなくなっていると思います。壮大な表現世界を手に入れた感じが聴いていてありますけど、その代わりに聴く人を選ぶサウンドになってきてしまった感じです。それでも我が道を行く彼は、当時は大好きなミュージシャンのひとりでしたけど。

 

The Sonic Language Of Myth/Steve Coleman(As) & Five Elements(RCA) - Released 1999. Anthony Tidd(B), Sean Rickman(Ds), Miguel "Anga" Diaz(Per), Rosangela Silvestre(Vo), Ravi Coltrane(Ts), Craig Handy(Ts), Ralph Alessi(Tp), Shane Endsley(Tp), Tim Albreight(Tb), Vijay Lyer(P), Robert Mitchell(P), Jason Moran(P), Stefon Harris(Vib), Regg Washington(B), Todd Reynolds(Vln), Mary Rowell(Vln), David Gold(Viola), Dorothy Lawson(Cello), Sara Parkins(Vln), Karen McVoy(Vo), Jeanne Ricks(Vo), Eugene Palmore(Vo), Erik Charlston(Vo) - 1. Precession 2. Maat 3. The Twelve Power 4. Gate 5. Seth 6. Ausar (Reincarnation) 7. Heru (Redemption)

ファイヴ・エレメンツ名義のアルバムですけれど比較的大編成で、曲ごとに演奏者の編成を変えています。より独自性の強い、シリアスな彼らだけの世界に入っていきますが、ちょっと思索的な部分も。1曲目はストリングスも加わって前作の路線を踏襲したような曲。2曲目はさらにヴォイスも加わって複雑かつ幻想的。4曲目はホーンだけのアンサンブル。5曲目はヴォーカル入りですが、前半部などミュージカルの(それもマニアックな)ナレーションを聴いている感じ。重厚なリズムの上にサウンドがのる6曲目、そして、一番ファイヴ・エレメンツらしい7曲目。編集上、それぞれの曲はつながっています。何にせよ、ジャズとして考えると重くてあまり聴きやすくないことは確か。こちら方面が好きな方向け。(99年7月23日発売)

2023/01/04

Genesis/Steve Coleman & The Council Of Balance & The Opening Of The Way/Steve Coleman & Five Elements

Stevegenesis スティーヴ・コールマンのリーダー作。まさか、ビッグバンド作とファイヴ・エレメンツの2枚組CDで、それぞれが独立して販売できるようなアルバムをまとめて出してしまうとは。今考えると不思議なことではあります。ただ、当時はまだこのあたりは追いかけていてじっくり聴いていた時代なので、不思議とも何とも思いませんでした。それにしても、アイデアが尽きないことに今更ながら驚いています。このあたり、ちょうど私がホームページをはじめた後あたりで、まずM-BASE関係のミュージシャンから、と思ってやっていた時代でもあったので。壮大な世界観を持ったカップリングのアルバムではあります。

 

Genesis/Steve Coleman(As) & The Council Of Balance & The Opening Of The Way/Steve Coleman(As) & Five Elements(RCA) - [Genesis] Recorded April 24-27, June 9-10 and 18, 1997. Greg Osby(As), Ravi Coltrane(Ts, Ss), Aaron Stewart(Ts), Yosvany Terry Cabrera(Ts), Greg Tardy(Ts), Ralph Alessi(Tp), Shane Endsley(Tp), Nabate Isles(Tp), George Lewis(Tb), Tim Albright(Tb), Josh Roseman(Tb), Andre Atkins(Tb), Jamal Haynes(Tb), David Gilmore(G), Andy Milne(P), Vijay Lyer(Key), Kenny Davis(B), Regg Washington(B), Sean Rickman(Ds), Gene Lake(Ds), Luis Cancino Morales(Per), Ramon Garcia Perez(Per), Josh Jones(Per), Miguel "Anga" Diaz Zayas(Per), Barbaro Ramos(Per), Aldazabar(Per), Elektra Kurts-Stewart(Vln), Marlene Rice(Vln), Judith Insell(Viola), Nioka Workman(Cello) - 1. Day One 2. Day Two 3. Day Three 4. Day Four 5. Day Five 6. Day Six 7. Day Seven 8. Awareness [The Opening Of The Way] Recorded November 18, 1996 and March 7-10, 1997. Andy Milne(P), David Dyson(B), Sean Rickman(Ds), David Gilmore(G), Regg Washington(B), Miguel "Anga" Diaz Zayas(Per), Rosangela Silvestre(Dance) - 1. Law Of Balance 2. Pi 3. First Cause 4. Wheel Of Nature 5. Rite Of Passage 6. Regeneration 7. Organic Movement 8. The Law 9. Fortitude And Chaos 10. Seti I 11. Polar Shift 12. Third Dynasty

全曲スティーヴ・コールマンのオリジナル。1枚目がビッグバンド、2枚目がファイヴ・エレメンツでの演奏で、それぞれのCDにタイトルがあってまったく別の演奏。1枚目はそのスケールの大きさと斬新さに圧倒されます。パーカッションが強調されたサウンドとときおり見せる混沌としたハーモニー。盟友グレッグ・オズビーが久しぶりに全面的に参加しています。非常に個性的なアンサンブルではあります。ただしフレーズはメカニカルで変拍子もあり聴きやすくはありません。2枚目は前作の影響か、コンガなどのパーカッションサウンドが強調されてきましたが、基本的な部分はいつもの変拍子ファンク。9曲目などパーカッションのソロもなかなか。それぞれのミュージシャンの切れ味がメカニカルに鋭くなってきました。

2023/01/03

The Sign And Seal - Transmissions Of The Metaphysics Of A Culture/Steve Coleman & The Mystic Rhythm Society

Stevethesignanスティーヴ・コールマンのリーダー作。キューバ路線です。しかも本格的な。ここまできてしまうと、さて、追いかけるかどうか、と今だったら考えてしまいますが、当時はけっこう心酔していたため、フーン、こういう路線もやるのか、と興味深く聴いていたと思います。まあ、進化と深化をしていくには、いろいろ模索しないと先がないというのはあるでしょうけど、ここにはもはやシンプルな変拍子ファンクというのはなく、ひたすらM-BASEとキューバ音楽の融合を録音している、という感じでしょうか。キューバの現地ミュージシャンが多いようなので、本当にキューバミュージック寄りにはなってしまいますけれども。ファンク的な要素もあるけど、ジャンル分けはいちおうジャズで。

 

The Sign And Seal - Transmissions Of The Metaphysics Of A Culture/Steve Coleman & The Mystic Rhythm Society(As)(BMG France)(輸入盤) - Recorded February 21-23 and March 20, 1996. Andy Milne(P), Anthony Tidd(B), Gene Lake(Ds), Ralph Alessi(Tp), Ravi Coltrane(Ts), Josh Jones(Per), Kokayi (Carl Walker)(Lyricist), Marivaldo Dos Santos(Per), Rosangela Silvestre(Dance, Vocals), Laila Jenkins(Dance), Francisco Zamora Chirino(Minini)(Per, Vo), Francisco Enrique Mesa Cespedes(Per, Vo), Pedro Aballi Torriente(Regalao)(Per, Vo), Reynaldo Gobes Villamil(Naldo)(Per, Vo), Luis Cancino Marales(Per, Vo), Ramon Gercia Perez(Sandy)(Per, Vo), Maria Delores Perez Herrera(Dance, Vo), Sara Gobes Villamil(Mima)(Vo), Teresa Dome Perez(Teresita)(Dance), Yesniel Perez Demenech(Chini)(Dance), Yosvany Terry Carbrera(Ts), Roberto Vizcaino Guillot(Per) - 1. The Diurnal Lord(For Agayu) 2. The Sea; (Elekoto For Agayu) 3. Passage Of The River 4. Oya Natureza 5. Secretos Del Abacua 6. Saudade 7. The Metamorphosis Of Amalia The Mystery Of Seven (The Guaguanco In Progression): 8. Prologue 9. Guaguanco 10. Abacua/Obatala 11. Son 12. Abacua/Obatala 13. Montuno Epilogue

キューバでの録音。キューバのミュージシャンが多数参加していて、生々しいアフロ・キューバン・リズムとM-BASEとが合体して、原初的なというか、強力なリズムが押し寄せてきます。全曲スティーヴ・コールマンの作曲で、詞はあちら側で。あまり上手いとは思いませんが、キューバ側の民族音楽的ヴォーカルはなかなか印象的なものを持っています。そしてキューバと米が合体した、まとわりついてくるようなリズムは圧巻。そこに絡んでいくコールマンのサックス。曲によってキューバ寄りM-BASE寄りということはありますが、どの曲も似ているように感じます。むしろ通して聴くアルバムか。その中でも静かな6曲目は途中で一息入ります。試みとしては面白いかも しれません。8曲目以降は短い曲がつながった組曲の構成。

2023/01/02

A Tale Of 3 Cities, The EP/Steve Coleman and Metrics

Stevetaleof3c今日からまた通常進行です。スティーヴ・コールマンのリーダー作。このアルバムが出ていた時期に輸入盤を発見したと思うので、そんなに遅くなったわけではありませんが、それでも4種類ももう出ているのか、なんてことを思ったものでした。今回のアルバムは、メトリックスでの名義になっているので、ラップと、特にこのアルバムは比較的シンプルなビートによるものです。ただ、興味の範囲とは少し違うアルバムだったかな、という記憶があって、それでもいったん聞いてしまうと何回か繰り返しかけていたような。この時期もバックのミュージシャンにラヴィ・コルトレーンがいたり、興味深い編成ではあります。こういうアルバムも悪くはないなあ、と思います。

 

A Tale Of 3 Cities, The EP/Steve Coleman(As) and Metrics(Novus)(輸入盤) - Released 1995. Andy Milne(P), Reggie Washington(B), Gene Lake(Ds), Michael Wimberly(Per), Ravi Coltrane(Ts), Ralph Alessi(Tp), Utasi(Lyric), Sub-Zero(Lyric), Shahliek(Lyric), Kokayi(Lyric), Black Thought(Lyric), Najma Akhtar(Vo) - 1. Be Bop 2. I Am Who I Am 3. Science 4. Get Open 5. Slow Burn 6. Left To Right

タイトルからするとシングルの集大成のアルバムのようです。全体で6曲41分ほどと短めなアルバム。そして、完全にラップのアルバム。リズムはドラムンベースという感じのミックスですが、打ちこみではありません。リズムは比較的シンプルで分かりやすく4拍子で展開していて、そのために彼の個性が少々薄れている気も します。当然に楽器のソロよりもラップ中心で、シングルではジャズとしてではなくラップで売り出していたのかもしれません。1曲目はその名も「ビバップ」。出だしのみ昔の音をひろったという感じで、あとは完全なラップの曲。5曲目にナジマがヴォーカルで参加。と言っても、ラップの影に隠れてあまり前面に出ている感じはないので少々残念。 ただ、好みの問題だけで音楽性としてはいいのかも。

2023/01/01

新年あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今年は1月中旬と下旬にアマチュアですがライヴに出るので、毎日更新ができるかどうか。

アルバムコメントの改定作業も’20年8月にはいちおう終えて、あとはぽつぽつとゆっくりと更新したり、ECM、JAPO、Criss CrossのLPでしか聴けないものを集めたりして、いわゆるコンプリ聴きは昨年春までに達成はしていたのですが、’21年7月にボブ・ジェームスのホームページにあってブログにないアルバムを毎日更新でアップしていったら、それが他のミュージシャンにも波及していき、残るのは管楽器のみになりました。いくらかのレーベル特集のアルバムは処分したものが多かったりして、ブログに移植できないものもありますが、管楽器の方は今年の前半には終わると思うので、そうしたら今度は本当に一段落かな、と思います。

昨年はCDを550枚ほど処分していて、本棚のスペースも少し空きができ、ゆっくりとまたCDを集めていって、適宜またCDを処分していくことになりそうです。Criss Crossレーベルを400枚弱処分したのは、自分でも今更ながら勇気が要ることだと思いました。それでも、置いてあってもたぶん聴かないのが多いし、ストリーミングでもかなりカバーできているので、それはそれでいいかと。ただ、割と良い値段で買い取りしてくれるのはもう出してしまった後で、次に処分しようと思うのは買取価格が安そうなものが多くもあり、そこは成り行きまかせになりそうです。

ホームページ時代(今もブログと並行してやってますけど)から始めて25年を超えました。よく続いたなあ、と思いますけど、何気なく聴いてしまうよりは、パソコンに向かって文章化しながら聴いている方が自分にとっては集中できるんだなあ、ということが経験上分かっているので、そういう元気のあるうちは、その方法を続けようかと思っています。

更新間隔は開くかもしれないですけど、習慣上、何か書かずにはいられない性格なので、管楽器特集が終わってからも、何か続くんではないかと思っています。おかげさまで、聴く時間は短いながらも、充実した音楽生活を送っています。そんなわけで、今年もよろしくお付き合いください。

(追記)昨年12月から5月までの半年間のCDの購入枚数。(確定版)
国内盤  8枚
輸入盤  9枚
ECM輸入盤9枚。計26枚とここ20年ぐらいでは記録的少なさ。

6月から11月のCDの購入枚数。
国内盤  4枚
輸入盤  17枚
ECM輸入盤19枚 計40枚。円安で絞ったせいもあるけど、やはり少ない。
年間計 66枚。

このほかに昨年12月から今年1月にかけて、中古LP5枚買ってますね。これでECM、JAPO、Criss CrossのLPでしか聴けないものが揃ったわけです。

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