Black Science/Steve Coleman And Five Elements
スティーヴ・コールマンのリーダー作を時系列的に。まとめて何枚か聴いていると、その差別化がこのあたりの時期は難しいのですが、そもそも変拍子のダンス・ミュージックだと思えば極上のサウンドになります。時にヴォーカルが入るのも当時はよくありましたし。久しぶりに聴くと、最近は変拍子ジャズも多くなってきているけど、その起源はこのあたりのM-BASEのミュージシャンの活動にあるのかな、とも思います。よほどテクニックがないと演奏できない部類の音楽でもあるし、それを聞き流せてしまうのも、やはりミュージシャンの熟練度だと思います。今では有名になってしまったカサンドラ・ウィルソンも昔の系譜はここにもありました。
Black Science/Steve Coleman(As) And Five Elements(Novus) - Recorded December 1990. James Weidman(P), David Gilmore(G), Reggie Washington(B), Marvin "Smitty" Smith(Ds), Special Guests: Cassandra Wilson(Vo), Dave Holland(B), Najma Akhtar(Vo), Dave Mills(Voice) - 1. The X Format (Standard Deviation) 2. Twister 3. Turburence 4. Beyond All We Know 5. A Vial Of Calm 6. Black Phonemics 7. Ghost Town 8. Magneto 9. Cross-Fade 10. Black Phonemics (Reprise)
全10曲中、スティーヴ・コールマンの作曲ないしは合作が9曲。基本的に前作のファンク路線の延長線上にあるアルバム。いや、さらに進化か。これでもかと言わんばかりに攻める変拍子と複雑なリズムも相変わらず 、このノリの良さは全面的に参加しているマーヴィン・”スミッティ”・スミスの影響によるところが大きいです。特に3曲目の変拍子ドラムソロは壮絶。2曲目はときおりビートの間に揺らぐ3連符の不思議なメロディとハーモニー。1、4-5曲目にカサンドラ・ ウィルソン、7曲目に何とナジマのヴォーカルの参加。幻想的な4曲目、個性的なスキャットの5曲目。そしてナジマのきれいなヴォーカルに絡むラップ。また、8曲目以降は一気に聴かせます。デイヴ・ホランドが2、4-5曲目に参加しています。
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