Curves Of Life/Steve Coleman And Five Elements
スティーヴ・コールマンのリーダー作。年末だけど、通常進行で。ライヴ3部作の3枚目だけど、よくこういろいろな種類の音楽をわずかの期間で録音できるなあ、と思います。手持ちのこのシリーズはBMGフランスからの発売ですが、あっちの方がこういうジャズに関してはファンが多かったのかな、と思わせるような感じです。なぜアメリカではなかったのか、とか、興味深いです。今でも活躍するミュージシャンの名前も見受けられますし、演奏は文句なしなんだけど、初期の頃のメンバーはすごいメンバーが集まっていたので、どうしてもそれと比較されてしまうのはやむを得ないのかな。この時期もなかなか魅力的なメンバーですけど。
Curves Of Life/Steve Coleman(As) And Five Elements(BMG France)(輸入盤) - Recorded March 29, 1995. Andy Milne(P), Reggie Washington(B), Gene Lake(Ds), David Murray(Ts), Black Indian(Lyricist), Sub-Zero(Lyricist), Kokayi(Lyricist) - 1. Multiplicity Of Approaches(The African Way Of Knowing) 2. Country Bama 3. The Streets 4. 'Round Midnight 5. Drop Kick Live 6. The Gypsy 7. I'm Burnin Up
ライヴ3部作3枚目でファイヴ・エレメンツの演奏。7曲中5曲がスティーヴ・コールマンの作曲。基本編成がクァルテットになって贅肉が削ぎ落とされつつも迫力のライヴ。2、7曲目にデヴィッド・マレイがゲスト出演して、フリーキーなトーンも出てゴリゴリと押しまくります。1曲目は彼ららしい変拍子ファンクの演奏が15分も続き、ライヴならでは。2曲目は19分台の演奏でマレイとコールマンのバトルが後半繰り広げられて凄まじい演奏。何と4曲目にセロニアス・モンクの「ラウンド・ミッドナイト」が出てきます。しかも変拍子で。6曲目は短いながらも静かできれいな曲。7曲目も13分もあってお腹いっぱい。のっけからマレイのフリーキーなホーンの雄叫びが。それにラップが続きます。それにしてもパワーがある曲が多いです。
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コメント
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工藤さん,こんばんは。本年もよろしくお願いします。
私がSteve Colemanのアルバムを取り上げるのはごくまれって感じですが,自分の記事を見返すと,いつも同じようなことを書いているなぁと呆れてしまいます。でもそれが偽らざるところって気もしますが,このアルバム含めたパリのライブ3部作は,当時の私の中で久々のヒットだったという感じがします。
ここではDavid Murrayがどういう感じなのかってのが気になる中で,David MurrayはどうやってもDavid Murrayだというのがよくわかりました(笑)。
ということで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2018/06/steve-coleman-7.html
投稿: 中年音楽狂 | 2023/01/04 18:22
>中年音楽狂さん
こんばんは。書き込みありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
スティーヴ・コールマンはこの時期、ちょっと遅れて輸入盤で入手してますが、ホームページの当初の目的って、M-BASE関係のミュージシャンをまず取り上げることだったのを思い出しました。もうこの時期それぞれがそれぞれの方向に向かっていたとは思いますが。
メンバーが交代しても、やはり彼は彼だな、というアルバムが続いてますけど、そういうのが私も好きだった時代でもあります。デヴィッド・マレイの参加も、変化をつけていて良いですね。マイペースな人ですけど。いい時代でした。
投稿: 工藤 | 2023/01/04 19:16