パスクァーレ・プレイズ・デューク/パスクァーレ・グラッソ
これも昨年発売の国内盤ですが、CDとしてはトリオでの初演奏。ただ、このトリオはずっと演奏をやってきての録音なのでまとまりはいいです。そこにソロの曲やヴォーカル入りの曲が混ざっていて、変化に富んでいます。かなりすごい演奏なのにもかかわらず、ヴォリュームを絞ってBGMでも聴かせられるんじゃないかと思っています。デューク・エリントン集というのがなかなかいい感じで、昔の時代のジャズのようだけど、演奏していると決して古さは感じさせないところがいい。それでいて現代ジャズという感じのメロディやフレーズではないし、こういうジャズ・ギタリストがいてもいいんじゃないかな、というところにスバっとハマりました。
パスクァーレ・プレイズ・デューク/パスクァーレ・グラッソ(G)(Masterworks)
Pasquale Plays Duke/Pasquale Grasso(G)(Masterworks) - Released 2021. Ari Roland(B on 1-2, 4-5, 7, 9-10, 12), Keith Balla(Ds on 1-2, 4-5, 7, 9, 12) - 1. It Don't Mean A Thing 2. Blue Rose 3. Prelude To A Kiss 4. Solitude (Featuring Samala Joy) 5. Cotton Tail 6. Warm Valley 7. Mood Indigo (Featuring Sheila Jordan) 8. In A Sentimental Mood 9. Wig Wise 10. All Too Soon 11. Day Dream 12. In A Mellow Tone 13. Reflections In D [Bonus Track] 14. I Let A Song Go Out Of My Heart
デューク・エリントン曲集で、トリオやソロなどでその魅力にせまります。収録時間は59分。4曲目にはサマラ・ジョイ、7曲目にはシーラ・ジョーダンのヴォーカルを迎え、インストルメンタルの曲ばかりではなく、ヴォーカル曲もなかなかいい感じでの演奏。昔からエリントンの曲は好きだったようで、このあたりの年代の曲と、オーソドックスなギターのように見えて、実はバカテクのすごいギタリストの演奏を聴くことができます。ここまで精緻だと何も言うことがないくらい。しかもフルアコのギターなのに5曲目のように急速調のフレーズもお手のもの。何度も書いてますが、それでいてフレーズがメロディアスで歌っているのが素晴らしい。しかも題材がエリントンなので、なおのこと。これだけのことをやりながら、BGMでもいけそう。(21年11月24日発売)
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