Sine Die/Steve Coleman And Five Elements
スティーヴ・コールマンは今でこそ知る人ぞ知る存在になっているようですが、’80年代はジャズ界を2分するような勢いで、ブルックリン派とも言われていました。このアルバム、1枚だけちょっと特殊なレーベルなので、ストリーミングでも見かけないようです。入手できなくなったのも比較的早かったため、昔はこのアルバムを探している人が多かったように感じます。彼のアルバムの中で1枚というと、メンバーの豪華さや曲の良さから、やはりこのアルバムになるかなあ、と思います。しばらくM-BASE関係のアルバムが続くことになりますが、自分自身にひと区切り付けたいこともあり、ご容赦ください。
Sine Die/Steve Coleman(As) And Five Elements(Pangea) - Recorded 1987 and 1988. Cassandra Wilson(Vo), Graham Haynes(Tp), Robin Eubanks(Tb), James Weidman(P), David Gilmore(G), Kevin Bruce Harris(B), Marvin "Smitty" Smith(Ds) Special Guests: Geri Allen(Key), Branford Marsalis(Ts), Gary Thomas(Ts), Greg Osby(As), Jimmy Cozier(Bs), Lonnie Plaxico(B) - 1. Destination 2. Cinema Saga 3. Soul Melange 4. Circle C 5. Proteus 6. Passage 7. First Sunrise 8. Ur-Beat 9. Dark To Light 10. Profile Man 11. Proteus Revamp
スティングの興したパンジア・レーベルへの録音。(何と発売はCBS/SONYでした。)彼のアルバムの中では一番豪華な参加ミュージシャン。まさにオールスターキャストの録音となりました。曲も印象に残るものが多いです。 11曲中10曲はスティーヴ・コールマンの作曲。4拍子と3拍子が交互に来るポップな1曲目、なだらかにはじまって一転急速調のサックス・ソロの2曲目、ホーンが前面にでる4-6、8曲目、美しくエキゾチックな9曲目など多彩 な表現が魅力です。カサンドラ・ウィルソンは1-3、7、9曲目(10曲目は別人?)に、ジェリ・アレン(1曲目のシンセ・ソロのセンスはすごい)とブランフォード・マルサリスは1曲目に、ゲイリー・トーマスは5-6曲目に、グレッグ・オズビーは6曲目に参加しています。
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コメント
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工藤さん,こんばんは。
工藤さんも「彼のアルバムの中で1枚というと、メンバーの豪華さや曲の良さから、やはりこのアルバムになるかなあ」と書かれていますが,Steve Colemanと言えば,私にとってもやはりこれになるでしょうねぇ。
実にスリリングなアルバムだったと思いますし,彼のアルバムでは間違いなくプレイバック回数は#1です。Cassandra WilsonとかBranfordとかGeri Allenとか,本当にメンツも豪華でした。
ということで,大変古い記事で恐縮ですが,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2007/05/steve_colemanha.html
末筆ながら,本年もお世話になりました。よいお年をお迎え下さい。
投稿: 中年音楽狂 | 2022/12/27 18:44
>中年音楽狂さん
こんばんは。
書き込みありがとうございます。
ホームページからの移植作業、スティーヴ・コールマンはけっこう枚数があって、来年にまたがりそうです。でもやはり話題になっていたのはこの時期よりもう少し後までで、その後はM-BASEはどこへ行ってしまったかなあ、という状態ですね。
でも、今でもこの変拍子ファンクは健在ですし、ここまで有名なミュージシャンが集まっていたということで、やはり自分にとってはこのアルバムがいちばん好きってことになると思います。けっこう枚数も出ていたようで、中古市場ではあまり値が付きそうにないですけど。自分がジャズやファンクにのめり込むきっかけになった、いい時期でもありました。
また来年もよろしくお願いいたします。
投稿: 工藤 | 2022/12/27 19:48