Rhythm People (The Resurrection Of Creative Black Civilization)/Steve Coleman And Five Elements
スティーヴ・コールマンのリーダー作。ここからしばらくNovusレーベルから出てます。あれだけ一世を風靡したのに、それゆえ流通量が多かったせいか、中古価格が安くなってしまっていますね。ホームページをはじめた頃の’97年あたりはまだけっこう私、心酔していて、まず真っ先にM-BASE関係のミュージシャンのアルバムを取り上げたんですけどね。今聴くと、どれも似ているようにも聴こえるので、そこが時代の変化なのかなと思います。曲調もこの後、いろいろ幅が出てきたり、内省的にもなってきて、そこがまた少し難しいということにもなっていくのですが。この時代の割と素直(変拍子なので素直ではありませんけど)の時期は今でもけっこう好きです。
Rhythm People (The Resurrection Of Creative Black Civilization)/Steve Coleman(As) And Five Elements(Novus) - Recorded February 1990. James Weidman(P), David Gilmore(G), Reggie Washington(B), Marvin "Smitty" Smith(Ds), Special Guests: Robin Eubanks(Tb), Dave Holland(B), Cassandra Wilson(Vo) - 1. Rhythm People 2. Blues Shifting 3. No Conscience 4. Neutral Zone 5. Ain't Goin' Out Like That 6. Step'n 7. Dangerous 8. Ice Moves 9. The Posse 10. Armageddon (Cold-Blood-Ed)
完全にファンク系といった感じですが、何拍子か分からないような複雑な変拍子を多用しているのに、曲によってはタテノリのダンスミュージックのように聞こえるあたり、さすがです。このような変拍子でのグルーヴ感は、変拍子に強いマーヴィン・スミッティ・スミスのドラムによるところが大きいのでは。どの曲もすごい。3、7曲目のようにラップの曲もあります。いわゆるジャズの要素はほとんど見当たらないのにデイヴ・ホランドのベースがうまく溶け込んでいるので、やはり新しい流れのひとつと言うべきか。ロビン・ユーバンクスは2、4、6-7、10曲目に、デイヴ・ホランドは2、5-7曲目(アコースティック・ベースでの参加ですが、かなり強力。)に、カサンドラ・ウィルソンは10曲目に参加しています。
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