Virtuosi/Gary Burton & Makoto Ozone
ゲイリー・バートンのリーダー作というよりは競演作ということになるのかな。と同時に彼の作品も今日まで。小曽根真との共演も多いですけど、デュオでクラシックをほとんど題材に、というのは、確かこれだけではなかったかな。小曽根の確かなピアノのウデがないと、クラシックを題材にというのはなかなか難しいと思います。クラシックを基調にジャズ方面にまで出張する、ということは、他の人選だとまた違った雰囲気になると思います。収録時間も69分で、クラシックのいいところ、ジャズのいいところをとって演奏している感じが聴いていてなかなか心地よいです。譜面によるところとアドリブによるところと想像しながら聴くのもまた良い。
Virtuosi/Gary Burton(Vib) & Makoto Ozone(P)(Concord) - Recorded August 14 and 15, October 14 and 15, 2001. - 1. Le Tombeau De Couperin 1 - Prelude 2. Excursions 1, Opus 20 3. Prelude 8 , Opus 32 4. Milonga 5. Prelude 2 6. Sonata K. 20 7. Impromptu - From Three Little Oddities 8. Piano Concerto In F - Movement 3 9. Lakme Medley: Berceuse/Duettino 10. Capriccio 2, Opus 76 11. Something Borrowed, Something Blue
ほとんどがクラシックからの曲で、それをヴァイブラホンとピアノのデュオ用にアレンジしていて、ということでクラシック的な演奏を聴かせてくれます。ただし全部がクラシック寄りかというとそうでもなく、例えば、5曲目はジョージ・ガーシュインの曲なので、さすがにブルース的でジャジーな雰囲気が漂ってきたり、7、8曲目のあたりでは途中けっこうジャズして盛り上がります。2人の息はぴったり合っていて、難しい楽器の組み合わせにもかかわらず融合したサウンドが飛び込んできます。中には哀愁漂うタンゴの曲や小曽根真のオリジナルも。それにしてもアドリブなのか譜面に書かれた演奏なのか気になる部分も多いカッチリとしてまとまりの良い演奏。いわゆるジャジーではなくても、やっぱり彼ら流のジャズ、かな。(02年3月21日発売)
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