ソロ・マスターピース/パスクァーレ・グラッソ
国内盤CDが先月22日に届いていたのですが、輸入盤の新譜を聴くのに忙しく、昨年発売なので、自分の基準では今年のベスト3には入れないので(次点に彼の作品が入っているし)、やっと聴けました。実はストリーミングでは聴いてはいるのですが、やはりCDに対峙して聴くという作法は、自分にとっては重要だと思います。ジョー・パスと比べてしまいますけど、ジョー・パスは我流であそこまでいったのだとかで、正式な音楽教育を受けているパスクァーレ・グラッソは、今のジャズの方法論は入っているのかどうかわかりませんけど、かなりすごく、聴き心地も良いです。これはもっと話題になってもいいアルバムですね(もうなっているのかも)。収録時間は52分。
ソロ・マスターピース/パスクァーレ・グラッソ(G)(Masterworks)
Solo Masterpieces/Pasquale Grasso(G)(Masterworks) - Released 2021. - 1. All The Things You Are 2. Over The Rainbow 3. Just One Of Those Things 4. 'Round Midnight 5. Hallucinations 6. Sophisticated Lady 7. Tea For Two 8. Bouncing With Bud 9. These Foolish Things 10. Epistrophy 11. Parker's Mood 12. Body And Soul [Bonus Track] 13. Ev'ry Time We Say Goodbye
スタンダード、ジャズメン・オリジナル集にしてパスクァーレ・グラッソのデビューCD。ソロギターでの演奏ですが、ジャズだけではなくてクラシックの音楽教育も受けているそうで、その技術は驚異的。それでいて、ソロがちゃんと歌っているのも見事。これだけの演奏を他のジャズ・ギタリストでは聴いたことがないです。フルアコのギターなのに、ところによっては超スピードのフレーズが散りばめてあり、信じられない、との思いも。ただ、これだけのテクニックを持ちながら、何度も心地よく聴けてしまうのがいい。このあたりまではソロ・ギターばかりの録音だったそうで、他の誰にも似ていないソロが出来上がってしまっています。適度に古いなじんだ曲が並んでいて、何気なく聴いてしまいそうだが実はすごい、というのもなかなか。(21年5月12日発売)
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