Phase Space/Steve Coleman & Dave Holland
スティーヴ・コールマンの競演作で、国内制作盤。さすがにディヴ・ホランドとのデュオは、共演が多かったし、息の合ったところを見せつけてくれています。それでいて、それまでのジャズの伝統を感じさせない、コールマン独自の路線のまま行っているのがいい。でも、アコースティック・ベースとのデュオなので、ジャンル上はジャズということになるのかな。ビートがないのでつかみにくいけれど、変拍子のオンパレードになっているような感じです。DIWレーベルということで、今ではちょっと入手しづらいところもありますが、今聴いてもこれはなかなか飽きさせない58分間です。こういうジャズがあってもいいなあ、と思います。
Phase Space/Steve Coleman(As) & Dave Holland(B)(DIW) - Recorded January, 1991. - 1. Ah-Leu-Cha 2. Dream Of The Elders 3. Syzygy 4. Straight Ahead 5. In Brief 6. Prescience 7. Cud Ba-Rith 8. Little Girl I'll Miss You 9. See Saw
’83年にデイヴ・ホランドのバンドに加わってから2人の付き合いは長く、息の合った、しかもスリルのあるデュオのプレイを聴かせています。既製のバップフレーズが出てこないで勝負しているスティーヴ・コールマンとオール・ラウンド・プレイヤーのデイヴ・ホランド。ドラムスはいませんけれど、この2人ならばおそらく、曲によって複雑な変拍子の曲も演奏しているのだろうと思います。チャーリー・パーカーの1曲目やマル・ウォルドロンの4曲目などもあって聴き覚えのメロディで少々ホッとする部分もありますが、その個性はやっぱり彼ら2人のもの。 緊張感が漂っています。他にスティーヴ・コールマンの曲が4曲と、デイヴ・ホランドの曲が2曲。シンプルな編成なだけに、2人のすごい実力が見えてくるかも。
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