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2022/12/14

Joy/Karin Krog & Friends

Karinjoy 私が取り上げている数少ないヴォーカリストのカーリン・クローグです。本当はヘレン・メリル他、何人か途中までホームページで作ってはみたものの、途中で挫折しました。オーソドックスなヴォーカル・アルバムで名盤を残している反面、アヴァンギャルドなアルバムを何枚も出し、あるいは参加していて、そちら方面でも有名でもあります。今日のアルバムは、’68年録音にしてはずいぶんと冒険していて、オーソドックスなアルバムから入った人は時々腰が引けてしまうんではないかと思います。それが’03年になってやっと国内盤が出た理由かなと思います。今はストリーミングでも聴けますので、まずは聴いてみてください。

 

Joy/Karin Krog(Vo, Per) & Friends(P-VINE) - Recorded July 6 and October 2, 1968. Jan Garbarek(Ts, Per), Terje Bjorklund(P), Arild Andersen(B), Svein Christiansen(Ds), Espen Rud(Per), Palle Danielsson(B) - 1. Mr. Joy 2. Karin's Mode 3. Round About Midnight 4. Maiden Voyage - Lazy Afternoon

ヴォーカルのアルバムなのに収録曲は4曲のみで、少々冒険的で異色。1曲目は、アーネット・ピーコック作の哀愁あふれるメロディがせまってきますが、後半の比較的自由に歌っている部分も印象に残る8ビート系の曲。時々ヴォーカルにエフェクトが。2曲目はヤン・ガルバレク作で出だしが変拍子、かつアヴァンギャルドな、ヴォイスパフォーマンスで勝負しています。その旋律が何となく北欧的。ヴォーカルの露出度は低く、フリージャズに突入する珍しい例かも。3曲目は「ラウンド・ミッドナイト」を2人のベースと、ドラムスのみをバックに、気だるげに歌っています。この曲のみライヴ。4色目は「処女航海」と他の曲のメドレーで、出だしのヴォーカルに派手にディレイがかかっていてビックリ。それでもけっこう聴かせます。(03年11月25日発売)

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