Jackeyboard/Jack DeJohnette
ジャック・ディジョネットがピアノのみを弾いているアルバムはいくつかありますが、これもそのひとつ。しかもピアノ・トリオというのも露出度が高くてすごいですね。1曲目などアップテンポで速いパッセージも苦も無くこなしているあたり、さすがと言わざるを得ません。これは日本制作のアルバムですけど、ジャックの本職のところにジョージ大塚がドラムスで、というのもけっこう迫力があります。4強目はメロディカを使っていますが、それでもアルバムとして成り立ってしまうのが、味があっていいですね。ピアノが決して余興ではないところを見せてくれた、という点では貴重な記録となっています。
Jackeyboard/Jack DeJohnette(P, Melodica)(P.J.L.) - Recorded August 6, 1973. George Otsuka(Ds), Mitsuaki Furuno(B) - 1.McCoy's Tune 2. Fun Calypso 3. Minority Blues 4. Jack's Blues
ここでの目玉は何と言ってもジャック・ディジョネットがピアノ(4曲目ではメロディカを使用していますが)という鍵盤楽器のみを弾いているということ。やっぱりパーカッシヴなピアノかなあ、と思うとそれは先入観かもしれないですが。全4曲で、すべて10分以上の長尺の曲を、決して趣味のレベルにとどまらずに弾ききっているところがいい。1曲目はマッコイ・タイナーの曲をそれっぽく 演奏していますが、生半可ではそれっぽくならないのがスゴいところ。2曲目はカリプソ風のオリジナルがけっこう陽気な雰囲気を醸し出しています。3曲目のブルースもけっこう渋めでよく歌っているし、4曲目はメロディカ一本で勝負して盛り上がっているしで、なかなか面白い感じではあります。 2-4曲目はディジョネットのオリジナル。(00年12月20日発売)
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