The Road Less Traveled/Marvin "Smitty" Smith
マーヴィン・スミッティ・スミスのリーダー作2作目にして、これが知っている限り彼のリーダー作の全てです。こちらの方が落ち着いている感じ。組曲形式になっているものもあります。オリジナルの曲の構成もいいですし、もっとずっとアルバムを出し続けてほしかったミュージシャンの一人です。音数がかなり多めなんだけど、整然と叩いているという印象です。このアルバムもM-BASEとメインストリーミングの両面から参加ミュージシャンを集めて、うまく両者のいいところを合わせてアルバムにしたような感じですね。彼でなければこのように作れないアルバムです。収録時間は51分。
The Road Less Traveled/Marvin "Smitty" Smith(Ds)(Condord) - Recorded February 1989. James Williams(P), Robert Hurst(B), Wallace Roney(Tp), Steve Coleman(As), Ralph Moore(Ts), Robin Eubanks(Tb), Kenyatte Abdur-Rahman(Per) - 1. The Neighborhood 2. I'll Love You Always 3. Wish You Were Here With Me Part 1 4. Wish You Were Here With Me Part 2 5. Salsa Blue 6. Gothic 17 7. Concerto In B.G. 8. The Road Less Traveled
6曲目を除き、オリジナル。相変わらずドラムの音数は多いですが、アレンジやアンサンブル重視の面もかなり持ち合わせています。ファーストに比べてメインストリーム指向が強くなった感じ。オーソドックスな4ビートのようでいて、テーマのアレンジがけっこう凝っている1曲目、メロディアスなテーマが印象的な2曲目。3-4曲目はそれぞれ同じ曲のパート1-2で、淡々とサックス、そしてピアノでメロディが綴られていくバラード。ゴキゲンで楽しいラテン・ビートの5曲目、何とビル・ブラフォードの曲をアレンジを変えて取り上げた、幻想的な色彩を持ち盛り上がっていく6曲目、ベートーベンの「月光」ではじまりノリが良くて哀愁を感じる7曲目、ドラマチックな構成を持ち、ドラミングも聴かせるタイトル曲の8曲目。
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