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2022/11/26

私的2022年のジャズベスト3

1411_20221112140601 Marcsomeday_202211121407012763 今年は上半期ベストとほとんどかぶらないセレクトとなってしまいました。しかも、ベスト3は10-11月購入のものばかりだったり。今年は購入枚数が少なかったのですが、最後の時期に前倒しでドドッとCDが届いてみたりして、あくまでも私的なベスト3ということで、ご理解をお願いします。11月配送予定のCDがなかなか来なくて、ストリーミングであたりをつけて聴く、ということも今年はやりました。その後12月予定のCDも前倒しで来てみたり。皆さんのベスト3はどうでしょうか。順不同です。過去の「上半期・年間ベスト3」を見ると、昔は多くの人が挙げるようなアルバムがけっこうあったのですが、最近は皆違う、というようなケースが多いですね。

 

Sky Continuous/Noah Preminger(Ts) Trio(Criss Cross 1411)(輸入盤) - Recorded November 9, 2021. Kim Cass(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Ftgop 2. High Or Booze 3. The Late 90's 4. Iris 5. You'll Never Win 6. Armor 7. Sky Continuous 8. Jamz 9. Little Molonae

(22/10/20)サックス・トリオでのピアノレスの演奏。9曲目がジャッキー・マクリーンの作曲の他は全曲Noah Preminger作。収録時間は55分。1曲目の冒頭、短いスピーディなユニゾンのテーマ。それが時々あるも(5曲目も)、メカニカルな雰囲気を交えて、コードから自由になりつつもフリーな感じにはあまり至らない、という微妙なバランス。高度な曲もあり、さすが今の人、という演奏です。ベースもドラムス(有名)もテクニシャンだし。2曲目はマイナー・ブルースのリズムだそうだけど、そうは聴こえないし。サックスはやや複雑だけど歌っている感じはします。3曲目のように4ビート中心の曲もあるけど、やはり今のジャズ。4、6曲目のバラードもやや独特。9曲目のおなじみ曲も1曲目方式で、アドリブになるとマイペースか。

 

Someday/Marc Copland(P) Quartet(Inner Voice Jazz)(輸入盤) - Recorded January 11 and 12, 2022. Robin Verheyen(Ts, Ss), Drew Gress(B), Mark Ferber(Ds) - 1. Someday My Prince Will Come 2. Spinning Things 3. Dukish 4. Let's Cool One 5. Round She Goes 6. Encore 7. Day And Night 8. Nardis

(22/11/12)マーク・コープランド作が2、5、7曲目、Robin Verheyen作が3、6曲目で、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。収録時間は59分。コープランド独特の、ちょっとヒヤッとした、叙情的なサウンドが特徴です。サックスはそれに比べて既成曲では柔らかく、暖色系。その取り合わせが1曲目のタイトル曲からもにじみ出ていて、興味深い。4曲目のセロニアス・モンク作、8曲目のマイルス・デイヴィス作もそう。ただ、オリジナルの2曲目は、ややアップテンポでシリアスで緊張感を伴い、スリリングでもあり。5曲目は4ビートではないけど、鋭い切込みのある感覚のジャズ。7曲目は4ビートだけど、印象は似ている。Verheyen作の方は基調は同じながらも、穏やかな感じが支配している気も。好みのクァルテット。

 

Affirmation/Arild Andersen(B) Group(ECM 2763)(輸入盤) - Recorded November 2021. Marius Neset(Ts), Helge Lien(P), Hakon Mjaset Johansen(Ds) - 1-4. Affirmation Part I 5-7. Affirmation Part II 8. Short Story

(22/11/17)8曲目のみアリルド・アンデルセンの作曲で、他の組曲は全曲フリー・インプロヴィゼーションのようです。収録時間は45分。新しいクァルテットとのことで、エルゲ・リエンの参加にも注目。それにしても、フリー・インプロヴィゼーションとは思えないくらい曲が整っていて、美しい演奏が連なります。マンフレート・アイヒャーのプロデュースではないですが、そのような演奏が未編集でCD化されたということで、何か奇跡が起こっているような感覚にとらわれます。ゆったりとした場面が続きながら、それでいて美しいドラマ性を持っているということで、まさに北欧のフリーですね。実際先入観なしに聴いていると前もって組み立てられた音楽の連なりのように聴こえます。ジャズというよりECMのファンに最適ではないかと。

 

少々地味なラインナップですが、1枚目は、ベストやり始めてからたぶん初のサックスのピアノレス・トリオ、2枚目は、トリオ、デュオ、ソロでは名の通っているピアニストのクァルテット作、3枚目はこの素晴らしい演奏をフリー・インプロヴィゼーションでやってしまったこと。

Pasqualebebop 2727_20221120090801  (次点)
Be-Bop!/Pasquale Grasso(G)(Master Works)(輸入盤)(注)私が正統派ジャズファンだったらこれをベスト3にあげてたかも。
John Scofield/John Scofield (G, Looper)(ECM 2727)(輸入盤)

(追記)現時点でマーク・コープランド以外はストリーミングで聴けると思います。

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コメント

工藤さま、あけましておめでとうございます。m(_ _)m
今年もよろしくお願いいたします。

ベスト3!はやくて、探してしまいました。笑
私は10枚なのですが、今年はかろうじて、2枚が被ったかんじですね。

リンクを置いていきますね。
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2022/12/post-135b0a.html
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2022/12/post-010a50.html

>Suzuckさん

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

ドラさんのところに1番乗りしたくて、例年昨年12月から11月までで出してしまうんですが、今年も早くセレクトしたのまでは良かったんですが、ドラさんのところの書き込みが遅れてしまいました。

今年は割とベストがバラけている感じですけど、超大物作品があまりなかったのかなあ、と思います。まあ、例年好みでいろいろ出てくるのでしょうけど。

今年も1月から新譜情報がいろいろあって楽しみです。

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