Book Of Innocence/Stefano Travaglini/Achille Succi
イタリアから新譜が届いたので、先に聴きます。Stefano Travagliniのアルバムはなかなかいいのですが、あのディスクユニオンでもほとんど扱っていない(12月6日追記 HMVやディスクユニオンなどでももう少ししたら入荷するようです)ので、まず聴いてみたい方はストリーミングで聴いてみることをお勧めします。もう年間ベスト3は出してしまったのですけど、もう少し前に届いていたら、ベスト3か次点かに入っていた可能性が強いですね。誤解を恐れずに言うなら、ECMに激しい部分も持たせていて、少しほの暗い感触と、温度感の低さがなかなか魅力的です。パット・メセニーのトラベルズも入っていますけれども、曲名を見てなければオリジナルだと思っていたでしょうね。自分的にはだいぶ好みです。
Book Of Innocence/Stefano Travaglini(P)/Achille Succi(Bcl, As)(Notami Jazz)(輸入盤) - Recorded September 6 and 7, 2022. - 1. Rothko 2. Bauci 3. Silent Moon 4. Polymorph 5. Travels 6. Vipassana 7. Turning Tables 8. Blues For Days To Come 9. Book Of Innocence
(22/11/29)5曲目がパット・メセニー作で、他は全曲Stefano Travaglini作。収録時間は53分。ホーンとのデュオで、1曲目から現代音楽のような激しいピアノの左手でのフレーズの連打が強力で印象的。2曲目からも少し浮遊感を伴いつつ、硬質でなお印象的なピアノの音が魅力的。アルトサックス、バスクラリネットを使い分けるAchille Succiも現代ジャズを吹くには適材適所。静かな場面や激しい場面がありつつも温度感の低いジャズ。静かな場面では、2人の叙情性が出ていて、いかにもヨーロッパのジャズという感じです。5曲目のみメセニーの曲だけど、これも静かでオリジナルのような響き。ある意味時にクラシックでアルペジオのように激しく動くピアノの左手に魅了されます。それでいてメロディアスなところがいい。
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