Four/Bill Frisell
ビル・フリゼールの新譜は、なかなか素晴らしいメンバーによるベースレス・クァルテットです。こういうメンバーを集めても、常にペースはフリゼールにあるので、サイドのメンバーが超絶テクでせまるということはないんですが。やはり速くてもミディアムテンポくらいの曲で、明るめ、暗め、色調は曲によって異なりますけど、そんなに盛り上がるということもないです。それでもこの味がいいんだなあ、と思う人はいるはずで、ベースレスも昔ポール・モチアン・トリオでずっとやっていたので、不安はなかったはず。こういうメンバーを使っても、彼のアルバムができてしまう、というところがやっぱりすごいと思う。
Four/Bill Frisell(G, Baritone G)(Blue Note)(輸入盤) - Released 2022. Gregory Tardy(Ts, Cl, Bcl), Gerald Clayton(P), Johnathan Blake(Ds) - 1. Dear Old Friend (For Alan Woodard) 2. Claude Utley 3. The Pioneers 4. Holiday 5. Waltz For Hal Willner 6. Lookout For Hope 7. Monroe 8. Wise Woman 9. Blues From Before 10. Always 11. Good Dog, Happy Man 12. Invisible 13. Dog On A Roof
(22/11/17)全曲ビル・フリゼール作で、再演曲もあり。収録時間は57分。なかなか強面のメンバーが集まっていますが、そこはフリゼールが主役だし、彼の曲なので、牧歌的な要素の強い、ゆったりとした曲が目立っています。それとミステリアスで、少し妖しげなサウンドを持つ曲もあったりして、これまたミディアムテンポぐらいなので、聴いた感じではやはり落ち着いてはいます。ベースがいませんけど、特にそれでいて音に不足面があるということはないです。ギターはエレキとアコースティックと適宜使い分けて、フォークっぽさのある曲もあります。それにしてもシンプルなメロディを弾いているのに、フリゼールはけっこう深いものを持っていると思うのは私だけではないはず。少々地味かもしれませんが魅力あるアルバム。
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