Time Is Of The Essence/Michael Brecker
少し寄り道して、マイケル・ブレッカーのリーダー作へ。まだこの当時、彼がそんなに早く亡くなるなんて思わなかった時期でした。このアルバムは基本、オルガン・ジャズですが、パット・メセニーが参加していたり、ドラマーも有名どころが3人も入れ替わりがあって、シンプルな編成の割には超豪華なアルバムになっています。彼のファンになった当初は、彼はフュージョン畑の人、というイメージでしたけど、ジャズもやらせればすごいんだぞ、というところを見せつけてくれました。このアルバム、シンプルな編成なので気楽に作ったという雰囲気を漂わせていますけど、けっこう考えてこうなったのかな、というのが聴いた感想です。
Time Is Of The Essence/Michael Brecker(Ts)(Impulse) - Recorded 1999. Pat Metheny(G), Larry Goldings(Org), Ervin Jones(Ds), Jeff "Tain" Watts(Ds), Bill Stewart(Ds) - 1. Arc Of The Pendulum 2. Sound Off 3. Half Past Late 4. Timeline 5. The Morning Of This Night 6. Renaissance Man 7. Dr Slate 8. As I Am 9. Outrance 10. Lunations
オルガンジャズでベースレスの編成。拍子を判別しづらいような、相変わらず素直でないテーマの曲も見受けられます。マイケル・ブレッカーは3人のドラマーの個性に合わせて演奏。パット・メセニーも全面的に参加して、あちこちでいいソロを残しています。1、4、9曲目はエルヴィン・ジョーンズのドラムで、ドラムに合わせて曲が作られている感じ。1曲目からオルガンジャズが強力に展開し、後半ドラムソロもあって盛り上がります。特に9曲目はこのアルバムのクライマックスで、後半にエルヴィンとのデュオでこれでもかという演奏を楽しめます。ビル・スチュワートのドラムは、3、6、10曲目。彼のドラムは何となくチープでいい感じ。バラードも5、8曲目にありますが、サックスもギターも美しいけれどもう少しハートにせまれば。(99年10月20日発売)
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