Lowblow/Victor Bailey
デニス・チェンバースのサイド参加作。ヴィクター・ベイリーはけっこう好きだったベーシストなのですが、難病を患って、比較的若くして亡くなってしまいました。あまりリーダー作も多くなく、残念ではありますね。ここでは、元ウェザー・リポートでの相棒、オマー・ハキムと、デニス・チェンバースとのそれぞれのコンビなので、けっこう迫力があります。と言いつつ、今現在まだ現物のCDを探せていません。こういう時に限って、ストリーミングにもない状況。うっすらとした記憶と、参加メンバーを眺めていて、けっこういいアルバムだったよなあ、という印象。ベースが前面に出てきているので、これまたたまりません。
Lowblow/Victor Bailey(B)(Victor) - Released 1999. Michael Bearden(Key), Henry Hey(Key), Wayne Krantz(G), Omar Hakim(Ds), Kenny Garrett(Ss), Jim Beard(Key), Bill Evans(Ss), Dennis Chambers(Ds) - 1. Lowblow 2. Sweet Tooth 3. City Living 4. Do You Know Who/Continuum 5. Knee-jerk Reaction 6. She Left Me 7. Graham Cracker 8. Babytalk 9. Feels Like A Hug 10. Beain Teaser
骨のあるゴキゲンなフュージョンアルバム。ベースの露出度も高く、ドラマーも有名な2人だし、とにかく粘り気のある重量級のベースは一聴の価値があるかもしれません。ほとんどがオリジナル。1曲目のタイトル曲はこれでもかとベースのメロディ攻撃。2曲目はノリの良い3拍子。何と4曲目はジャコ・パストリアスのコンティニュームでしかも詞をつけてベースとユニゾンのヴォーカル入り。相棒はオマー・ハキム。正当な?フュージョンの3、7曲目、ベースのフレーズが細かいノリの良い5曲目、スローで安らぐ6曲目、 抑え気味の演奏が渋い8曲目、メロディアスでソロがスゴいゆったりとした9曲目。10曲目はこれでもかと言わんばかりのベースの超絶技巧。ドラムもやります。デニス・チェンバースは3、5、7-10曲目に参加。(99年8月25日発売)
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コメント
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工藤さん,こんばんは。
工藤さんがデニチェン文脈なら,私はWayne Krantz文脈ってことになりますが,随分前に記事にしています。今回,拝見して,久しぶりに私もこのアルバムを聞きました。
本作でのKrantzの露出度はそんなに高くないのは仕方ないかもしれませんが,このヘヴィ級リズム隊は結構強烈ですし,濃いファンク・グルーブの曲はやっぱりカッコいいですね。とか言いながら,結構評価は辛いですが...(笑)。
ということで,古い記事で恐縮ですが,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/wayne-krantz.html
投稿: 中年音楽狂 | 2022/11/01 18:02
>中年音楽狂さん
こんばんは。
書き込みありがとうございます。
確かに今回、アルバムを上げたんですが、現物もストリーミングも見つからず、YouTubeで2曲ほど確認したにとどまってます。ただ、ベースがけっこう前面に出たアルバムだったという記憶は残っていて、それを頼りに書いているので、あまり自信がありません(笑)。これも、空白の時期の残り枚数をなくすためでもありますが。でもYouTubeで確認した限りでは、なかなかだった、との思いを強くしております。
投稿: 工藤 | 2022/11/01 20:17