"Air" Air On A G String/Lew Soloff Quartet
ルー・ソロフの2日目で一段落。多忙なので、リーダー作は私の把握しているのは9枚。日本制作が多いのも特徴かも。スタジオ・ミュージシャンとしてはファースト・コールだったので、何をやらせてもうまいですね。ただ、上手すぎてジャズに時に求められる味、という点からはどうだったのかな、という気もしてます。自分的にはけっこうファンだったのですけれども。クラシックの曲を持ってきて、それを吹けるというのは、やはりスタジオ・ミュージシャンとしてもうまくないとできないとは思います。ここではクァルテットの演奏で、メンバーもなかなか渋いです。そしてこのテーマなので、聴き込んでしまいますね。
"Air" Air On A G String/Lew Soloff(Tp, Flh) Quartet(Floreria) - Recorded August 2003. Larry Willis(P), Francois Moutin(B), Victor Lewis(Ds) - 1. Air On A G String 2. Golden Earrings 3. Good-bye 4. After You've Gone 5. La Boheme 6. When You Wish Upon A Star 7. Lotus Blossom 8. Angel Eyes 9. Laura 10. Pavane
抑制の効いたメロディでややムード中心か。出だしのタイトル曲とラストの曲「パヴァーヌ」と、しっとりとしたクラシックの名曲を持ってきて、中間部はこれまた泣かせる控えめなスタンダード中心の構成。クラシックとは言ってもやはりアドリブに入ると1曲目ではジャジーになりますが、それでも端正な印象があります。2、9曲目はやはりミュートを効かせて抑え目に吹いていて、他のメンバーの演奏との対比が面白い。さらに抑え込んでいる静かなバラードの3曲目、オープンで吹いて陽気さ加減がやっとでてくる4曲目、切なげな哀愁でそっとせまってくるワルツの5曲目、有名な「星に願いを」を、それらしく吹いている6曲目、優しいピアノに導かれてテーマがゆったりと出てくる7曲目、しっとり感を体現した8曲目。(03年11月21日発売)
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