LongGone/Joshua Redman, Brad Mehldau, Christian McBride & Brian Blade
ジョシュア・レッドマンはじめ4人のスーパーグループの2作目。前作「RoundAgain」に引き続きと思ったら、何と録音は同じ日でした。これだけ忙しいメンバーがそうは集まれないですもんね。今回はジョシュア・レッドマンが全曲作曲ですけど、別に残りテイクというわけではなくて、3日間でアルバム2枚以上分は録音しておいたのだろうと思います。ただどんなスーパーグループでも、さすがに全曲オリジナルとなると、多少は聴く人を選ぶのではないか、ということは1作目の時にも書いてました。せめてスタンダードでも1曲入っていれば、とも思いますが、それはグループの趣旨からは外れてしまうでしょうし。スゴいことには変わりないんですけど。ラストの曲はライヴ収録。
LongGone/Joshua Redman(Ss, Ts), Brad Mehldau(P), Christian McBride(B) & Brian Blade(Ds)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded September 10-12, 2019. - .1 Long Gone 2. Disco Ears 3. Statuesque 4. Kite Song 5. Ship To Shure 6. Rejoice
(22/10/03)このスーパーグループの2作目で、作曲は全曲ジョシュア・レッドマン。収録時間は47分。メンバーは言うことなしだし、ジャズという枠組みの中での演奏ではあるも、4ビートのフォーマットではなくて、もっと今っぽいリズム感で演奏をしている感じ。テーマのメロディははっきりとしていて、曲自体もカッコ良いのだけど、やはりジャズという関係で、ポップスなどとは明確に区別する点はあります。3曲目はバラードで、叙情性もありますが、それでもこれはジャズだな、と感じさせる「何か」があるようです。全体的にもっと過激にも演奏できるとは思うけど、腹八分目のところでリラックスしながらの演奏という感じにもとれます。ただ全曲オリジナルなだけに、比較的聴きやすいサウンドでも、少々とっつきにくさはあるかも。
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コメント
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工藤さん,こんばんは。
私はBrad Mehldauの追っかけとして,このアルバムに大いなる期待を寄せていました。前作"RoundAgain"に正直言って肩透かしを食った気分でしたから,「新作」では違うものを聞かせてくれるだろうと思っていました。
しかし,このアルバムは前作と同タイミングでの録音なのはまぁいいとしても,一番いいのが2007年のライブ音源っていうのはやはり納得がいきませんでした。このメンツが揃えば,ある程度のレベルの演奏ができて当たり前ですが,「この程度」では,私はプロデューサーとしてのJoshua Redmanに怒りすら覚えたというのが正直なところです。
ネガティブなコメントとなってしまい申し訳ありませんが,私はどうしてもこのクァルテット再編について評価できませんでした。彼らならもっと高みに達することができたはずだと思います。期待値が大き過ぎると,その反動も大きくなりますね。
ということで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2022/09/post-bf353e.html
投稿: 中年音楽狂 | 2022/10/08 18:07
>中年音楽狂さん
こんばんは。
書き込みありがとうございます。
確かにすごいんだけど、と書いてますが、前振りで聴く人を選ぶとも書きました。この時は、難解で好きな人が少ないだろうなあ、という時と、どうものめり込むような引っ掛かりが無い時にも使ってます。
セーブして演奏して、こうなったのかは分かりませんけど、1枚目も似たようなことを書いてますので、まあ、今年のベストに上がってくる感じではないなあ、と思います。自分のコメントも読み直してみて、どうも煮え切らないなあ、と感じるので、最高の域まではいってないということでしょうか。聴いて書いていた時は、もっと熱が入っていたと思うのですが、文章を読み返してみると、、、。
投稿: 工藤 | 2022/10/08 20:58