Wide Angles/Michael Brecker Quindectet
マイケル・ブレッカーのリーダー作もここで一段落。アルバム1枚ごとに工夫がしてあるようで、ここではホーンセクションと弦楽四重奏を加えた編成になっています。それでも彼のソロが一番目立つので、やはり彼を盛り上げるための編成なんだなあ、と思います。ホーンにも、バンドにも有名な人の名前が多くありますけれどもね。自分もこんな贅沢なアルバムを続けて聴けて、いい時代を過ごせたなあと。彼のラストのアルバムの一つ手前になりますし。やはりアレンジはギル・ゴールドスタインの手を経ているからか、現代的で、それでいて印象的なサウンドに仕上がっているなあ、と思いました。う~ん、ゴージャス。
Wide Angles/Michael Brecker(Ts) Quindectet(Verve) - Recorded January 22-24, 2003. Alex "Sasha" Sipiagin(Tp), Robin Eubanks(Tb), Peter Gordon(French Horn), Steve Wilson(Fl, Afl), Iain Dixon(Cl, Bcl), Charles Pillow(Oboe, English Horn), Mark Feldman(Vln), Joyce Hammann(Vln), Lois martin(Viola), Erik Friedlander(Cello), Adam Rogers(G), John Patitucci(B), Antonio Sanchez(Ds), Daniel Sadownick(Per) - 1. Broadband 2. Coll Day In Hell 3. Angle Of Repose 4. Timbuktu 5. Night Jessamine 6. Scylla 7. Brexterity 8. Evening Faces 9. Modus Operandy 10. Never Alone 11. Monk's Mood
大半がマイケル・ブレッカーのオリジナル。弦楽四重奏団も含めた15人編成で、ホーンセクションもちょっと変わった編成なので、サウンドは厚みがあって落ち着き、現代的で複雑な色合いのハーモニーが漂ってきます。アレンジにギル・ゴールドスタインが手腕を発揮していると思われます。曲のメロディとしては分かりやすく明るめな3曲目も、濃厚なバックのアレンジで、その重みを増している感じ。15人編成とは言っても、ほとんどいつも前面に出てくるのはブレッカーのソロであって、その露出度が高いのもうれしいところ。時にメロディアスに、時にバリバリと吹いています。5曲目はファンク的に吹きまくっていて、気持ちが良い。10分を超える6曲目や、7曲目は壮大でドラマチック。9曲目のメカニカルな感じもいい。(03年8月21日発売)
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