Bump/John Scofield
ジョン・スコフィールドに移ります。私がいちばん好きだったのはもっと前のグラマヴィジョン時代だったのですが、今日紹介するアルバムのジャム・バンド路線もけっこう合っていると思っていて、当時はよく聴いたものでした。ただ、最近はとんとご無沙汰なのも否定はできないですけど。それにしても久しぶりに聴いても、彼のギターがバックのいわばチープなサウンドに溶け込んでいて、こういう演奏も納得という感じになってしまいます。このあたりのバックミュージシャンだと知っている名前の方が少ないですけど、あえてこういうジャンルに首を突っ込んで、しかも一定の成果をあげてしまうのは、なかなかすごいことなんじゃないかと。
Bump/John Scofield(G)(Verve) - Recorded Fall 1999. David Livolsi(B), Eric Kalb(Ds), Johnny Durkin(Per), Johnny Almendra(Per), Mark De Gli Antoni(Synth), Tony Scherr(B), Kenny Wollesen(Ds), Chris Wood(B) - 1. Three Sisters 2. Chichon 3. Beep Beep 4. Kelpers 5. Groan Man 6. Fez 7. Blackout 8. Kilgeffen 9. We Are Not Alone 10. Swinganova 11. Drop And Roll 12. Kilgeffen (Reprise) 13. Simply Put
「ニューヨークのリアル・アンダーグラウンド人脈を結集した」と帯にありますが、別に「危険」なわけではなく、ジャズメンの弾いた意識してチープなロックビートのノリの上を、現在形のジョン・スコフィールドがギターを余裕をもって弾きまくる、といったアルバムです。しかもギターの露出度は高いです。正統派ジャズ・ファンは「何じゃ、こりゃ」と思うかもしれませんが、前作のメデスキ・マーチン&ウッドとの路線を推し進めたような、この ジャム・バンド路線の雰囲気が好きな人にはこたえられないアルバムでしょう。このオヤジ、なかなかやってくれます。聴く人をある意味で選ぶかもしれませんけれど、このチャレンジ・スピリットは評価されても良いと思います。 逆に別な方面からのファンを拡大しそうなアルバムです。(00年3月1日発売)
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