Hands On/Paul Bley
ポール・ブレイのソロの方のアルバム。前回のアルバムと2日連続で2枚録ってしまうのもなかなかすごいことで、おそらくそれぞれ1日まるまるはかかってないでしょうね。たいてい1回か2回の録音で済ませてしまうようですから。賑やかな場面がなければ、そのままECMでも出せるようなサウンドでもあって、自分にとっては親和性が高いアルバムになっています。たぶん即興なのに、あらかじめ決められたように調和性を持ってメロディが出てくるようなところも多いですね。気に入ったミュージシャンを聴き返すだけでも、満足しています。こういう時代にジャズとともに過ごせてよかったですね。彼みたいなピアニストはなかなかいないですしね。
Hands On/Paul Bley(P)(Transheart) - Recorded March 2, 1993. - 1. Remembering 2. Points 3. Ram Dance 4. Three Fifth 5. Hands On 6. If- 7. Cowhand
ピアノ・ソロ。全曲彼のオリジナルで、静かな曲、比較的テンションの高い曲とさまざま。ベーゼントルファーのピアノの音が素晴らしいです。流れるような美しい曲が多いのが印象的。特に1曲目は美しい旋律が流れています。抽象的な音のなだらかな連なりが心地良い2曲目、叙情性のあるバラード曲の3曲目、浮遊感覚もあったりメロディアスな部分もある12分台もの4曲目。5曲目のタイトル曲はテンションが高い方の曲ですが、その調性感のない展開の上をメロディは流麗に流れて行きます。危うさと安定感の狭間でゆったりとしかもどっしりとした6曲目、力強い展開の7曲目。それにしても美しいインプロヴィゼーション。こういった曲を難なくいくつも作り上げてしまうポール・ブレイの才能は素晴らしい。
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