Oceans In The Sky/Steve Kuhn
ミロスラフ・ヴィトウスのサイド参加作は、というよりホームページにあるベーシストの項目は終了。今日のアルバム、もう有名盤になってますけど、このメンバーなら悪かろうはずはないのは分かっていて、予想と違ったのは前衛的なサウンドではなくて、比較的オーソドックスなピアノ・トリオだったというぐらい。けっこういいですね。Owlレーベルは気に入ったCDしか買ってないのですが、今思うと手あたり次第レーベルで集めていたかった、とも思います。もっとも当時は新譜を買えるだけ買ってもいたので、予算の都合が許さなかった、ということもありますけど。比較的録音が少ないヴィトウスですが、だいたい押さえておいて良かったです。
Oceans In The Sky/Steve Kuhn(P)(Owl) - Recorded September 20 and 21, 1989. Miroslav Vitous(B), Aldo Romano(Ds) - 1. The Island 2. Lotus Blossom 3. La Plus Que Lente/Passion Flower 4. Do 5. Oceans In The Sky 6. Theme For Ernie 7. Angela 8. In Your Own Sweet Way 9. Ulla 10. The Music That Makes Me Dance
どれだけスゴい前衛的な音が出てくるのだろうと思ったら、オーソドックスな4ビートジャズのサウンドで、オリジナルも少なめ。ただ、このメンバーだと何をやっても悪かろうはずがなく、けっこう聴かせてくれるのがうれしい。メロディアスに迫ってくる1、6曲目、スピードも全開で飛ばしている2曲目、ドビュッシー作のソロピアノを導入部にして軽快なボッサのエリントン作の3曲目。アルド・ロマーノ作の4曲目もスタンダードのバラードのような雰囲気。キューンらしさが出た曲ですが盛り上がる、タイトル曲の5曲目、けだるい午後に合いそうなボッサの7曲目、比較的オーソドックスですが楽しめる8曲目、キューン作の繊細なバラードの9曲目、ソロ・ピアノで聴かせるこれまたキューンらしい静かな10曲目。(01年4月25日発売)
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コメント
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工藤さん,こんにちは。最近の反応頻度が高い私はです(爆)。
このアルバム,おっしゃる通り,メンツからすればもっと先鋭的な音でも不思議ではないですが,このコンベンショナルなトーンは魅力的に響きます。
ある意味想定以上に「まとも」って気もしますが,このアルバム,実は好きな私はです。
ということで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2013/04/the-vanguard-da.html
投稿: 中年音楽狂 | 2022/08/15 12:31
>中年音楽狂さん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
買った当時は予想とは違ったけど、けっこういいアルバムではないかと思います。まあ、メンバーがメンバーですから、どんな曲であれ、かなりいい水準でアルバムができてしまうんではないかなあ、と思います。
投稿: 工藤 | 2022/08/15 12:42