Flesh On Flesh/Al Di Meola
アル・ディメオラも今日で一段落。タンゴ路線でいくのかと思っていたら、そう遠からずなんだけど、ベースにアンソニー・ジャクソンが加わっていて、なかなか楽しいフュージョン・タンゴある意味スパニッシュとでもいうような音楽が展開しています。そしてギターもエレクトリックの使用もあって、これはフュージョンの方に分類すべきかな。いろいろな曲をやっていて、作曲者もカラフルだし、6曲目は一人多重録音らしいし、いろいろ試しているところ、という感じもあります。ゴンサロ・ルバルカバはキーボードでの起用と、意外な人選ですね。1曲目あたりは味もあるし、速弾きもあるしで、円熟味が増したのかな、と思います。
Flesh On Flesh/Al Di Meola(G)(Telarc) - Recorded March and April, 2002. Gonzalo Rubalcaba(Key), Anthony Jackson(B), Gumbi Ortiz(Per), Mario Parmisano(P, Synth, Marimba), Alejandro Santos(Fl, Bfl), Jean Valdes(As), Guillermo Ruiz(As), Williams Polledo(Tp), Ernie Adams(Ds), Monserat(Vo) - 1. Zona Desperata 2. Innamorata 3. Meninas 4. Flesh On Flesh 5. Fugata 6. Deep And Madly 7. Saffire Soleil 8. Senor Mouse
相変わらず曲といいアレンジといい凝っていて、独特なエキゾチック路線です。今回はエレクトリックとアコースティックと両刀使いで、ギターの露出度高し。そのドラマ性と哀愁で凝縮密度の高い1曲目、より哀愁度を増してドラマチックに迫ってくる2曲目、織り成すサウンドからメロディが浮かび上がる、素朴かつしっとり感の高いエグベルト・ジスモンチ作の3曲目、明るい色調ではじまりますが途中陰影も感じられ、ノリも良いタイトル曲の4曲目、哀しみを背負いつつ彼流のアレンジでせまるアストル・ピアソラ作の5曲目、プログラミングを含めて一人多重録音でメロディを奏でる6曲目、中間色の色調の模様からメロディが浮かび上がる7曲目、おなじみのメロディがギターで彼風に表現されていくチック・コリア作の8曲目。(02年9月25日発売)
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