Blue Wail/Uri Caine Trio
ジャズです。これがユリ・ケインの初めてのピアノ・トリオのアルバムだそうです。彼は器用すぎるせいか、幅広くいろいろなことをやっていて、ちょっととっ散らかった印象を受けますが、基本的にはジャズ・ピアニストなんですよね。メンバーも申し分ないし、思いっきり演奏してくれています。でもやっぱりちょっと饒舌かなあ、という印象はあるかな。まあ、これも個性なので、いいと思います。彼の場合天才肌があふれかえってしまって、演奏は申し分ないんだけど、メインで活躍したレーベルがマイナーだったこともあって、ちょっと日本人には知名度が今ひとつだったかなあ、という、微妙な感じになっているのではないかと。
Blue Wail/Uri Caine(P) Trio(Winter & Winter) - Recorded December 1 and 2, 1997. James Genus(B), Ralph Peterson, Jr(Ds) - 1. Honeysuckle Rose 2. Loose Trade 3. The Face Of Space 4. Digature Of The Line 5. Blue Wail 6. Stain 7. Sweat Potato 8. Bones Don't Cry 9. Poem For Shulamit 10. Fireball 11. Honeysuckle Rose
1、11曲目以外はユリ・ケインのオリジナル。ジェームス・ジナスとラルフ・ピーターソンという強力なリズムに囲まれた、ユリ・ケインのはじめてのピアノ・トリオでのアルバム。 しかも演奏しているのは純ジャズ。1曲目のソロ・ピアノで誰風でもない強力な彼のピアノが主張してきます。ちなみに11曲は同じ曲の別テイクの演奏。粘り気のあるドラムスとのテーマを経てモーダルに進んでいく2曲目、ある意味でメロディアスに、ある意味で複雑に進んでいく3曲目、ノリが良く比較的オーソドックスな4曲目、ブルース的感触をもつゆったりめの5曲目、ラテン複雑系とでも言うような6曲目、いかにも普通のジャズ的な7曲目、ノリが良く軽快なラテン系の8曲目、叙情的な語り合いのある9曲目、トンガリ具合とノリが良い10曲目。
« Wagner E Venezia/Uri Caine Ensemble | トップページ | Gustav Mahler In Toblach/The Uri Caine Ensemble »
「音楽」カテゴリの記事
- タワー限定の「プラグドニッケル1965/マイルス・デイヴィス」ハイブリッドSACDが中古で届く(2024.10.29)
- オランウータン/鈴木勲カルテット+2(2024.10.28)
- ミスター・ワンダフル/細川綾子(2024.10.27)
- ガール・トーク/ヤマ&ジローズ・ウェイヴ(2024.10.26)
- The Way/Joachim Kuhn French Trio(2024.10.24)
「Winter&Winterレーベル」カテゴリの記事
- Pariah's Pariah/Gary Thomas(2023.01.16)
- Found On Sordid Streets/Gary Thomas(2023.01.15)
- Concerto Koln: Diabelli Variations [Ludwig Van Beethoven]/Uri Caine(2022.07.11)
- Gustav Mahler: Dark Flame/Uri Caine(2022.07.10)
- Rio/Uri Caine(2022.07.09)
「ジャズ」カテゴリの記事
- タワー限定の「プラグドニッケル1965/マイルス・デイヴィス」ハイブリッドSACDが中古で届く(2024.10.29)
- オランウータン/鈴木勲カルテット+2(2024.10.28)
- ミスター・ワンダフル/細川綾子(2024.10.27)
- ガール・トーク/ヤマ&ジローズ・ウェイヴ(2024.10.26)
- The Way/Joachim Kuhn French Trio(2024.10.24)
« Wagner E Venezia/Uri Caine Ensemble | トップページ | Gustav Mahler In Toblach/The Uri Caine Ensemble »
コメント