Footprints Live!/Wayne Shorter
ジョン・パティトゥッチの参加作で、ウェイン・ショーターの新しいクァルテットの1作目。ショーターらしいサウンドでせまってきて、やや難解な印象があるも、一気に引きこまれます。収録時間が74分のライヴ。こういう演奏は、演奏する方も集中力を要するはずで、それをメンバーが立派にやり切っているところが素晴らしい。曲もサウンドも、どちらかと言えば内省的で、迷路に入り込んでいくような感じもありますが、クァルテットがかなり自由度が高く、その都度ドラマを作っていくような感じも。当時のショーターにとっては、かなりベストに近い布陣ではなかったかと思います。それでも聴く人を選ぶかな。パティトゥッチの特集はここまでです。
Footprints Live!/Wayne Shorter(Ss, Ts)(Verve) - Recorded July 14, 20, and 24, 2001. Danilo Perez(P), John Patitucci(B), Brian Blade(Ds) - 1. Sanctuary 2. Masquelero 3. Valse Triste 4. Go 5. Aung San Suu Kyi 6. Footprints 7. Atlantis 8. Juju 9. Chief Crazy Horse
アコースティックなクァルテットで、昔ウェイン・ショーターが演奏した曲ばかりを再演。3曲目を除き彼のオリジナル。メンバーも強力な微妙なバランスの上に成り立っているライヴ録音。聴き覚えのあるメロディのテーマが多く、うれしいところです。ただし、ここでは過去のテーマは持ってきたのだけれども、あくまでも「現在」の音を彼らは発している、ということを感じ取れます。ショーターのサックスは内側へ向いていて、発散しないサウンド。どこを切っても、バップフレーズを使っていない独自のフレーズ。自由度が高めの演奏で、メンバー間の丁丁発止の反応も楽しみ。抑制が効いている場面もあったり盛り上がる場面もあります。6曲目のタイトル曲や8曲目が印象的でした。聴かせどころは随所に出てきますが、聴く人を選びます。(02年5月9日発売)
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