The Roy Haynes Trio Featuring Danilo Perez & John Patitucci
ジョン・パティトゥッチの参加作。これはゴールドディスクにもなっていましたね。なぜかこのトリオ、分かりやすい曲を演奏している割には、演奏内容はけっこう高度な感じがして、このメンバーでなければ出せない音というのがありますね。このアルバム、食わず嫌いだったので、購入当初しか聴いてなかったのですが、今聴いてみるとなかなかいいです。ドラムスがリーダーのせいか、三位一体的に対等に演奏しているのがはっきりと分かり、通常のピアノ・トリオ以上のものを出していると思います。よそで聴けそうでいて、なかなか他ではこういう演奏、ないと思います。久しぶりに聴きました。考えてみればリーダー以外の2人はその後ウェイン・ショーター・クァルテットへ参加してますね。
The Roy Haynes(Ds) Trio Featuring Danilo Perez(P) & John Patitucci(B)(Impulse) - Recorded September 10-11, November 23-24, 1999. - 1. Wail 2. Question And Answer 3. Shulie A Bop 4. Dear Old Stockholm 5. It's Easy To Remember 6. Folk Song 7. Sippin' At Bells 8. Bright Mississippi 9. Prelude To A Kiss 10. Green Chimneys 11. Solar
過去の、あるいは現在のミュージシャン達にゆかりのある曲ばかりを演奏した、トリビュート・アルバム。ドラムスが、やや大きいバランスで録音されています。ロイ・ヘインズの持ち味は煽り立てるような叩き方にあると思うのですが、そのバランスのせいでうるさく聞こえてしまうのが難点かも。ドラムスもベースも、リズムキープではなくてそれぞれが高度に絡み合って微妙なバランスのまま曲は進んで行くので、このトリオの演奏は離れ業のレベルにあると思います。2曲目のドラムスの煽り方は見事。そしてフツフツと盛り上がるような、哀愁も漂う4曲目。そしてイチ押しの6曲目のラテンナンバーがハッとするほど良い感じですが、8曲目のドラムとピアノの掛け合いもスリルがあります。やや静かな曲ならば5、9曲目がいいです。(00年4月19日発売)
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