Chapel/Charles Lloyd Trios
これも楽しみだったチャールス・ロイドの新譜。サイドにビル・フリゼールとトーマス・モーガンという、ECMで2作デュオを発表したコンピが参加していて、このメンバーでの録音なので、興味津々です。やはりメンバー構成からか、抑制されたイメージもありますが、音が温かく、そして盛り上がるところは盛り上がるのはBlue Noteならではかも。こういうサウンド、個人的には大好きですし、実際に聴いて良かったアルバムでした。ロイドはトリオシリーズで3作メンバーを変更しつつアルバムを連続して出すようですけど、これまたメンバーも興味深いし、早く聴きたいところです。3部作を聴いてから語れ、ということになってなければいいんですけど。
Chapel/Charles Lloyd(Ts, Afl) Trios(Blue Note)(輸入盤) - Released 2022. Bill Frisell(G), Thomas Morgan(B) - 1. Blood Count 2. Song My Lady Sings 3. Ay Amor 4. Beyond Darkness 5. Dorotea's Studio
(22/07/19)2、4-5曲目がチャールス・ロイド作、1曲目がビリー・ストレイホーン作。収録時間は45分。ビル・フリゼールとトーマス・モーガンはデュオで複数のアルバムを出していたこともあり、この3人を含めて相性はなかなかいいです。ゆったりと流れていくように、しかもお互いに寄り添い支えあいつつ、演奏が心地よく過ぎ去っていきます。ジャズと言うよりはある種のフォークを聴いているような雰囲気ですが、ロイドは安定のマイペースで拭ききっています。他では聴くことのない落ち着いたサウンドのトリオで、聴く人によっては少々物足りなくなるかもしれないくらい。ある種の抑制が効いていて、それでいて温かみも感じる音楽です。明るめの曲も印象的。曲によっては賑やかな部分もあって、さすがBlue Note、楽しい。
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コメント
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工藤さん,こんにちは。
Charles Lloydの年齢を考えると,彼の創造力ってのは凄いことだと感じる今日この頃です。だって,もう84歳ですよ。一種のバケモノです。
このアルバムはメンツからして音は想像できるとしても,アルト・フルートの響きとか実に痺れるものがありました。全3作のリリースがますます楽しみになってきました。
ということで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2022/07/post-7c02f0.html
投稿: 中年音楽狂 | 2022/08/06 16:51
>中年音楽狂さん
こんにちは。書き込みありがとうございます。
このシリーズ、2枚目は今月下旬に出るようなんで、3部作とのことで待ち遠しいです。
その中でもこれはメンバーも気になってましたし、やはり予想通りというか、予想を超えたサウンドだったので、納得のアルバムとなりました。ブルーノートだと盛り上がりもありますし。出たときは何回も聴きましたよ。
投稿: 工藤 | 2022/08/06 18:31