Fellini Jazz/Kenny Wheeler, Chris Potter, Enrico Pieranunzi, Charlie Haden, Paul Motian
今になって気が付いたのですが、かなりすごいメンバーでの演奏です。今となってはこのメンツでは聴くことができないのが残念ですが。しかもこのメンバーでのイタリア映画音楽集。レーベルもCam Jazzですね。ジャズ的にガンガンいくこともあったりはしますけど、けっこう聴きやすくて美しいメロディも散りばめられている、変化に富んだ演奏です。やはりメロディアスなコード進行の曲が多めなのも影響しているのかもしれません。ジャズの企画アルバムではけっこう好みです。これもチャーリー・ヘイデンつながりでの演奏で、紹介するのは今日までなのですが、いいアルバムが残っていてくれました。
Fellini Jazz/Kenny Wheeler(Tp, Flh), Chris Potter(Ts, Ss), Enrico Pieranunzi(P), Charlie Haden(B), Paul Motian(Ds)(Cam Jazz) - Recorded March 3-5, 2003. - 1. I Vitelloni 2. Il Bidone 3. Il Bidone 4. La Citta Delle Donne 5. Amarcord 6. Cabiria's Dream 7. La Dolce Vita 8. La Dolce Vita 9. La Strada 10. Le Notti Di Cabiria 11. Fellini's Waltz
イタリアの映画監督フェデリコ・フェリーニへのトリビュート・アルバムで、主にニーノ・ロータ作の映画音楽。エンリコ・ピエラヌンツィの曲も2曲ありますが、他の映画音楽の雰囲気にうまく溶け込んでいます。かなりスゴいメンバーの組み合わせ。曲調はジャズということを強調するわけでもなく、かといってイージー・リスニングにもなることなく、それでいて一本張りつめたものを持っています。美しいメロディが印象的に残る曲が多いのですが、やはりメロディが命の映画音楽だからで、そのエッセンスに寄り添っているジャズ、というのが近い雰囲気かも。3曲目の静かなバラードも、聴きやすくはあるけれども、そのやり取りはかなり高度なインプロヴィゼーションでせまってきます。そんな中で8曲目の前半は4ビートでジャズっぽい。(03年9月10日発売)
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