Maracaibo Cornpone/George Otsuka
リッチー・バイラークの参加作品だけど彼の参加は2-6曲目で、菊地雅章は1、6曲目に参加。メンバーが曲によって変わります。今見ると’78年当時のことだったとはいえ、なかなかすごいメンバーです。それだけでも聴く価値はあるとは思います。1曲目がちょっと流しているようなクロスオーバーのように聴こえたのですが、それでもどうしてなかなか。2-3曲目あたりも何となくウェザー・リポートのフュージョン化したようなシリアスなサウンドで、なかなか興味深いです。4-5曲目だけ4ビートの純ジャズだけど、両方とも難なくこなしていけるのはやはりこのメンバーだからかなあ、と思いました。とりあえずは1度は聴いておいても損はないかと思います。
Maracaibo Cornpone/George Otsuka(Ds)(Art Union) - Recorded May 25 and 26, 1978. Steve Grossman(Ss), John Abercrombie(G), Masabumi Kikuchi(Key, Synth, Ds), Richard Beirach(P), Nana Vasconcelos(Per, Voice), Miroslav Vitous(B), Yoshiaki Masuo(G) - 1. Maracaibo Cornpone 2. Rainbows 3. Telegram 4. Who Got? 5. Ginger 6. Believer
まず、参加メンバーを見て、あまりにもスゴいのでビックリ。プロデューサーは菊地雅章。 曲はリッチー・バイラークとミロスラフ・ヴィトウスが2曲ずつ出しているので、実質的には彼らのアルバムかも。内容的にはジャズからハードなクロスオーヴァーにかけてさまざまです。タイトル曲の1曲目はいちばんクロス・オーヴァー寄り。ミロスラフ・ヴィトウスの高音域のアルコ弾き、あるいはエレクトリック・ベースへの持ち替え(1曲目)、ジョン・アバークロンビーやリッチー・バイラークらしいソロなど見るべきところは多く、結局のところミュージシャン買いをしてもたぶん後悔しないだろうな、と思います。ただし、いわゆる4ビートの純ジャズと言えそうなのは4曲目のみ。6曲目は非常に思索的な演奏 になっています。(99年7月23日発売)
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コメント
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工藤さん,こんばんは。いやぁ懐かしいアルバムですねぇ。
このアルバム,無茶苦茶濃い~メンツでやっていますが,Richie Beirachの貢献度は結構高かったように思います。Steve Grossmanがもっと吹いてくれればねぇって気もしますが。
私もはるか昔に記事にしていますので,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2008/04/1978_5b4f.html
投稿: 中年音楽狂 | 2022/06/03 23:25
>中年音楽狂さん
おはようございます。コメントありがとうございます。
今回はリッチー・バイラークつながりでアルバムを探したのですが、久しぶりに聴いて、こういうのがあるからCDの大量処分ができないんだよなあ、と改めて思いました。
曲はいろいろな方向性のものが混ざってますが、それを考慮してもけっこういいアルバムだと思いました。久しぶりに聴いて、ある意味感動しています。
投稿: 工藤 | 2022/06/04 04:55