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2022/06/02

No Borders/Richie Beirach Trio

Richienoborder リッチー・バイラークはこの時期、立て続けにVenusレーベルからアルバムを出しています。当時は骨太のサウンドで、初期のECMの影響を受けていた私には意外な印象を受けましたけど、結局オールラウンドプレイヤーだったということで、納得はしています。ここでは他レーベルで共演していたグレガー・ヒューブナ―も2曲に参加して、クラシックに題材を求めていますけど、本格的にジャズのサウンドで演奏する場面もあって、やはり何でもできる人なんだなあ、と改めて思いました。このあたりストリーミングでも聴けるし、けっこう売れたCDだったので、中古その他で入手もしやすいのではないかと思います。これまたSJ誌のゴールドディスク。なんででしょうね。

 

No Borders/Richie Beirach(P) Trio(Venus) - Recorded May 7 and 8, 2002. George Mraz(B), Billy Hart(Ds), Gregor Huebner(Vln) - 1. Scenes From Childfood -Op15 #1 2. Pathetique -C Minor Slow Movement 3. Gnossiene #1, F Minor 4. Pavane -G Minor 5. Footprints In The Snow - Prelude For Piano Bk. 1-#6 D Minor 6. Siciliano -G Minor 7. Impressions Intimas -#1 A Minor 8. Prelude For Piano -#4 E Minor 9. Steel Prayers -Ballad For 9/11 WTC.

邦題「哀歌」。ゲストでグレガー・ヒューブナー(Vln)が参加(5、9曲目)。クラシックの作品をジャズとして演奏するという、彼ならではの色合いのアルバム。シューマン、ベートーベン、サティ、フォーレ、ドビュッシー、バッハ、モンポウ、ショパン。サウンドも多彩です。その表現はただジャズでやってみました的ではなく、クラシックの肌合いを残しつつ、時に大胆なジャズ・サウンドをうまく取り入れています。特に1、3曲目ではしっとりしたテーマにもかかわらずサウンドが展開して豪快な4ビートが聴ける場面も。8曲目もなかなか。他に自然に4ビートへ流れていく曲もあって、聴いていてなるほど、と思わせます。神経質な面と豪快さが同居していますが、繊細な表現がやや多い感じです。私はしっとり系が好み。9曲目のみオリジナル。(02年9月26日発売)

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