Experiencing Tosca/Tethered Moon
ゲイリー・ピーコックの参加アルバムを追いかけるのも今日で一段落。この時期、キース・ジャレット・トリオの音源がけっこうあって、他のピアニストのアルバムにも参加していたんだけど、これらはもうブログで発表済みだったので、枚数的には少なくなりました。ゲイリー・ピーコックとポール・モチアンの取り合わせもあちこちで見ているけど、個人的にはこのテザード・ムーンの組み合わせがいちばん印象に残ったかなあ、とも思います。それにしても、このあたりが今までもれていたのは、意外でした。次はWinter & Winterつながりで、ピアニストで残り1人保留にしてあったユリ・ケインに行こうかな、なんてことを考えてます。
Experiencing Tosca/Tethered Moon(Winter & Winter) - Recorded December 14 and 15, 2002. Masabumi Kikuchi(P), Gary Peacock(B), Paul Motian(Ds) - 1. Prologue 2. Part 1 3. Part 2 4. Part 3 5. Homage To Puccini 6. Ballad 7. Blues For Tosca 8. Part 4
5、7曲目が3人のフリー・インプロヴィゼーション、他の曲は菊地雅章、あるいは3人によるプッチーニ(クラシック)のトスカをアレンジしたものだそう。1曲目の小品で美しいピアノが静かに奏でられますが、2曲目以降、内側を向かい合うような、時にエネルギッシュな、このトリオ独自の音がぶつかり合います。トスカもオリジナルも同列に演奏されているようなハードでストイックな演奏が繰り広げられている間に、またピアノを中心とした美しいメロディが姿をあらわす場面(2曲目のラスト、3、8曲目のはじまり)があって、そのコントラストも面白い。また、6曲目は切ないバラードです。ピアノのやや少なめな音数と3人の個性を追いかけるのは、自分の内面を覗き込むような、息がつまる感じがするのは私だけではないかも。(04年1月25日発売)
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