What Is This Thing Called Love?/Richie Beirach Trio
リッチー・バイラークの邦題「恋とは何でしょう」。おなじみVenusレコードのハイパーマグナムサウンド。当時はもてはやされたけど、今聴くと音圧をあげて録音しているだけじゃんね、という感じもしないでもない。ただ、ガツンと来るにはいい感じで、バイラークのハードな側面が表れているような気もしてます。収録時間も58分と、当時としては標準的。選曲もけっこうウケがいい有名な曲が並んでますし。そんな中でも静かな曲もありますが、これも音圧高めなので、少し力強く聴こえてしまうかな、とも。まあ、ステレオの調整が今ひとつできていないこともありますが。こういう時代もありましたということで。ちなみにこれはSJ誌のゴールドディスク。
What Is This Thing Called Love?/Richie Beirach(P) Trio(Venus) - Recorded June 18 and 19, 1999. George Mraz(B), Billy Hart(Ds) - 1. What Is This Thing Called Love? 2. Leaving 3. Night And Day 4. Goodbye 5. Autumn Leaves 6. All The Things You Are 7. Pinocchio 8. Oh, What A Beautiful Morning 9. Nardis 10. On Green Dolphin Street
リッチー・バイラークは、このアルバムでは静かでなく、1曲目からいきなりガツンときました。しかも、彼お得意の和音の再構築が随所で行なわれていて、そのセンスの冴えも見せつけています。3、5曲目もガッツ系の曲です。特に「枯葉」は何の曲?と思うほどのアレンジ。7曲目で何と「ピノキオ」を演奏。9曲目は激しくもドラマチックな展開。2曲目は何度も録音されたオリジナル。哀愁漂う美しいメロディで、ピアノのタッチはいつもの彼に近い感触。やや暖かめなのはレーベルカラーか。4曲目のピアノがソロになる部分の美しさは格別。6曲目はやはり和音が再構築された、沈んだサウンド。新しい響きがあります。8曲目もやや暖かめ。きれいですが、感傷に流されない響き。10曲目もフレーズをどんどん煮つめていきます。(99年12月22日発売)
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