Isabela/Oded Tzur
ECMの新譜2枚目です。Oded TzurのECM2枚目は1枚目と同じメンバーで録音しました。収録時間が35分と少なめですが、最近のECMの特徴的なサウンドになっていると思われるので、要注目かもしれません。プロデュースもしっかりマンフレート・アイヒャーになっているし、これは狙ってこういうジャズをやらせたかったのかな、と想像させます。5曲目には盛り上がる場面もありますが、サックスは、声で言うならばささやきのような、ソフトな音でのメロディが目立ちます。ネットで見ると微分音などの用語もありますが、そのまま聴けばいいかと。そこにこのピアノ・トリオのバックがつくので、気になった方はストリーミングなどでも聴いてみてもいいかなあ、と思います。
Isabela/Oded Tzur(Ts)(ECM 2739)(輸入盤) - Recorded September 2021. Nitai Herschkovits(P), Petros Klampanis(B), Johnathan Blake(Ds) - 1. Invocation 2. Noam 3. The Lion Turtle 4. Isabela 5. Love Song For The Rainy Season
(22/05/14)全曲Oded Tzurの作曲。同じメンバーで2枚目の録音。収録時間は35分と少し短め。テナーサックスの音色がソフト。それでも5曲とも耽美的で少しミステリアスな、薄暮の色合いをまとったような演奏が素晴らしい。ギュッと凝縮された時間を過ごすことができます。少々薄暗く始まったと思ったら、これはアルバムの導入部の小品になっている1曲目、メランコリックでメロディアスな世界へといざなう、夢見心地な2曲目、叙情性を持ちつつ、互いを意識しあいながらの音の列が全体としてなるほど美しいと思うメルヘンチックな3曲目、語りかけるようなシンプルなメロディで、慈しむようにサックスの音が聴こえる10分台のタイトル曲の4曲目、やや活発な8分の6拍子系の、盛り上がりのある演奏がアクセントの5曲目。
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