A Map Of The World/Pat Metheny
新譜が来ているのだけど、聴くのが間に合わなかったので、また旧譜聴き。このところピアニストのアルバムが続いていたのでたまには趣向を変えて、パット・メセニーを。彼は多数のアルバムを発表していて、何度も聴き返しているものもあれば、いいのになかなか手が届かないアルバムもあったりして、これはその後者の方。サウンドトラック中心ということで、地味に思えますけど、音楽としては小編が並ぶ割には耳になじんできますね。ある種雄大な風景がさりげなく見えていて、音楽って素晴らしいな、とふだん口にはしないことをつい言ってしまいますね。オーケストラ入りの曲もあったりと変化に富んでいますが、基本的には穏やかなベクトル。
A Map Of The World/Pat Metheny(G, Key)(Warner Bros) - February 1999. Steve Rodby(B, Org), David Samuels(Per), Gil Goldstein(Org) and Orchestra - 1. A Map Of The World 2. Family 3. North 4. Home 5. Sisters 6. Childhood 7. Fall From Grace 8. Memory 9. Gone 10. Flight 11. Alone 12. Outcasts 13. Sunday 14. Discovery 15. Acceptance 16. Realization 17. Soliloquy 18. Night 19. Sunrise 20. Resolution 21. Pictures 22. Patience 23. Transition 24. Reunion 25. Renewal 26. Homecoming 27. Forgiving 28. Holding Us
映画「ア・マップ・オブ・ザ・ワールド」に使用された曲に加え、映画にインスパイアされて作曲されたトラックを加えてできたアルバムだそうです。ジャズ色は非常に薄く、上質のややヒーリング系のミュージックで、ジャケット写真や中に挿入されている写真の、のどかな風景がそのまま浮かび上がってくるような視覚的な音楽です。最初から最後までほとんどゆったりしています。場面によってはパット・メセニーの曲らしいところもありますが、聴いていて引きこまれるのはより静かな場面。ギターもメロディ重視で奏でられていて、これをBGMにゆったりした時間を過ごすのもいいかもしれない。 1曲目がタイトル曲で、サウンドトラックなだけに全28曲中ほとんどが短めの曲です。でも、自然な流れになっています。(99年11月25日発売)
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