Vibe/Steps Ahead
ステップス・アヘッドと言えば、マイク・マイニエリの有名なグループ。メンバーがいろいろ替わりながら、何枚もアルバムを出しています。ここにマイケル・ケインの参加したアルバムが出ていたのは発売からしばらく経ってからのこと。ただいかにもケインらしい、ということはあまりなく、全体に同化しているような感じではありますが。アルバムの中に、ジャズメン・オリジナルが入っているのが、なかなかいいですね。当時はスウィングジャーナル誌などでクレジットも追いかけながらアルバムを購入していましたが、この雑誌がなくなった後は買いもらしが多くなっていると思います。
Vibe/Steps Ahead(NYC) - Recorded 1994. Mike Mainieri(Vib), Donny McCaslin(Ss, Ts), Michael Cain(P), Victor Bailey(B), Clarence Penn(Ds), Tim Hagans(Tp), Aaron Heick(As), Rachel Z(P, Synth), Adam Holzman(Synth, Prog), James Genus(B), Reggie Washington(B) - 1. Buzz 2. From Light To Light 3. Penn Station 4. Vibe 5. Green Dolphin Street 6. Miles Away 7. Staircase 8. Rendezvous 9. Crunch 10. Waxing & Waning 11. Miles Away
マイケル・ケインは1、3-4、6-7、9-10曲目に参加。マイク・マイニエリが主宰するフュージョン・グループ。このようなスーパーグループに参加しながら、曲によってはフュージョンにモンクが参加しているようなひっかかりのあるバッキングとメロディ のピアノもあ ったり、ECM的美しさのあるフレーズ(6曲目、10曲目前半)もあります。全体のサウンドは基本的に売れセンを目指していますが、意外に自由な展開も。1曲目からインパクトの強いファンクの曲がせまってきて(同様に4、7曲目)、ちょっとピアノが個性がある感じ。9曲目は4ビートで展開するジャズ。2、5、8曲目、10曲目後半に参加するレイチェル・Zと比べてみるのも面白いかも。ベーシストも3人が交替で演奏しています。5曲目はスタンダードをファンクで。
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コメント
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工藤さん,こんにちは。
このアルバム,Steps Aheadにしてはなかなかユニークなメンツですよね。Michael Cainの名前を見つけた時にはびっくりしましたが,加えてDonny McCaslinにしろ,Clarence Pennにしろ,聞けるのは本作だけのように思います。
"On Green Dolphin Street"をファンクに仕立てるってのも面白かったです。グループとしては聞きどころが多くて,何だかんだ言って,やっぱり好きですねぇ。
ということで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2020/10/post-bf13ad.html
投稿: 中年音楽狂 | 2022/05/03 17:57
>中年音楽狂さん
こんにちは。コメントありがとうございます。
ステップス・アヘッドって、あまり買ってなくて、記憶ではこれ1枚だけだったかと思います。それもマイケル・ケイン参加というけっこう不純な動機です(笑)。まあ、ヴァイブラフォンが前に出た、ある意味売れセン的なフュージョンですね。でもジャズメン・オリジナルが多くて面白かったでした。それだけでも買う価値はありました。
投稿: 工藤 | 2022/05/03 18:14