Speaking Of Now/Pat Metheny Group
久しぶりにパット・メセニー・グループのアルバムを出して聴いていますが、先日亡くなったライル・メイズの影響がやはり大きいのだな、と改めて思います。彼が参加したグループはこのあと1枚ありますけど(ブログアップ済み)、まさかその後は引退に近い形で皆の前から姿を消すとは思ってもみませんでした。亡くなる前の1曲13分のアルバム、あれはけっこう心に残りましたです。ここでもメンバーの交代がありますけど、基本的なサウンドの流れというか曲自体はいつものパット・メセニー・グループという感じで、懐かしいです。あのリチャード・ボナがベースではなくてパーカッションとヴォーカルで参加しているし。メセニーにはいいアルバムが多すぎて、なかなか全貌が把握できていないのですが。
Speaking Of Now/Pat Metheny(G) Group(Warner Bros) - Recorded 2001. Lyle Mays(P), Steve Rodby(B), Richard Bona(Vo, Per), Cuong Vu(Tp, Vo), Antonio Sanchez(Ds) - 1. As It Is 2. Proof 3. Another Life 4. The Gathering Sky 5. You 6. On Her Way 7. A Place In The World 8. Afternoon 9. Wherever You Go 10. Epilogue
久しぶりのパット・メセニー・グループとしてのアルバム。メンバーが半分入れ替わっていますが、それでもあのパット・メセニー・グループのサウンドが聴ける、というところがパットの偉大さかも しれません。しかも、あのリチャード・ボナがコーラスとパーカッションで参加という、非常に贅沢な参加の仕方。ベトナム出身のクォン・ヴーのトランペットも個性的に響いてきます。特に2曲目では彼らならではのインプロヴィゼーションを聴くことができます。こういうジャズの方向があっても良いかも。4曲目など、ギターが全開の場面もあって、スゴいことをやっているんだろうなあ、と思いつつ。曲によって、叙情的な景色が浮かんでは消えていく彼らの音世界は、より一層ジャンルを越えて普遍的になりつつあります。(02年2月27日発売)
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