Hafla/Jon Balke Siwan
ECMの新譜が遅れ遅れに届いているので、また聴きます。もう少ししたらまた届くとは思うのですが。今日はECMから何枚もアルバムを出しているヨン・バルケ。中東的な民族音楽との融合というよりは、もうあっちの世界に近い感じでの演奏ですね。楽器も弦楽器が多く、ソロ奏者はいわゆる平均律ではない音階を出しているような気がするのですが(あくまでそういう気がするだけですけど)、なかなかにエキゾチックな味わいです。ストリングスはあまり多くは目立たない感じですが、場面場面で効果的に彩りを添えていて、不思議なサウンドに身をまかせて漂っています。エレキトロにクスやキーボードも効果的に使われていて、それがある意味無国籍的ではあります。
Hafla/Jon Balke(Key, Electromics, Tombak) Siwan(ECM 2726)(輸入盤) - Recorded May/June 2021. Mona Boutchebak(Vo, Kwitra), Derya Turken(Kemence), Bjarte Eike(Baloque Vln, Leader), Helge Norbakken(Per), Pdram Khavar Zamini(Tombak), Per Buhre(Vo, Viola), Barokksolistene: Peter Spikky(Vln), Louise Gorm(Vln), Arsema Asghodom(Vln), Torbjorn Kohl(Viola), Mikkel Schreiber(Viola), Mime Yamarhiro Brinkmann(Cello), Judith-Maria Blomsterberg(Cello), Johannes Lundberg(B) - 1. Tarraquab 2. Enamorado De Jupiter 3. Mirada Furtive 4. La Estrella Fugaz 5. Arrihu Aqwadu Ma Yakunu Li-Annaha 6. Dialogo En La Noche 7. Linea Oscura 8. Saeta 9. Uquallibu 10. Wadadtu 11. Visita 12. Is There No Way
(22/05/06)3曲目のみMona Boutchebak作で、他は全曲ヨン・バルケ作曲。収録時間は45分。楽器からも民族色豊かなことが分かり、ヴォーカルというかヴォイスというか、入っているものは10-13世紀の詩篇が多く、中にはアラビア語のものもあります。そこに少し小編成のストリング・オーケストラが加わって、その民族音楽的サウンドを分厚くしています。西洋の楽器と民族楽器が合わさって、中東色もあるような、あるいは多国籍的(反面無国籍的)な音楽がそこには横たわっています。バルケはそこにキーボードやエレクトロニクスなどを曲によって加えて、より幅広い、ミステリアスなサウンドに仕上げています。このほの暗さというか、哀愁的なサウンドはなかなか印象的。持ち込み音源のようだけど、ECMらしい民族音楽。
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