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2022/03/21

Improvisations For Expanded Piano/Lyle Mays

Lyleimprovi ライル・メイズのリーダー作が、これだけまだブログアップされてなかったので、今日はこれを。CDでの入手可能性は調べてないですが、ストリーミングで簡単に聴ける時代になったので、けっこういい時代になりました。ソロだけどジャズと言うよりは、彼の耽美的な面があらわれていて、ヒーリング・ミュージックに近いですけど。そしてたまにフリー・インプロヴィゼーション風。久しぶりに聴き直すと、ああ、彼の音楽だなあと、今となっては新作がこれから出ないだけに、しみじみと聴いてしまいました。邦題の付け方もなかなかセンスがいいですね。パット・メセニー・グループも彼のサウンドの与える影響は大きかったですけど、ここでは、ひたすらピアノとシンセサイザーに向かっている姿が浮かびます。

 

Improvisations For Expanded Piano/Lyle Mays(P, Synth, etc)(Warner Bros) - Recorded August 1998. - 1. This Moment 2. Let Me Count The Ways 3. We Are All Alone 4. The Imperative 5. Procession 6. Black Ice 7. Origami 8. Lightning Field 9. Locked In Amber 10. Long Life

邦題「ソロ~残響」。全曲ライル・メイズのオリジナル。プロデューサーはパット・メセニーとスティーヴ・ロドビーなのも、なるほど。ピアノをメインに、シンセサイザー等も控え目に味付けとして使用しているソロアルバム。いわゆるジャズ度はなく、静かな空間にあらわれては消えるフレーズ。時に緊張感を伴いますが、大半は包み込まれるような美しく、やさしく語りかけるようなフレーズ。 彼の持っている耽美的な、それでいて鋭い感性の面を垣間見る事ができます。そのサウンドはそのジャケット写真のように、「空間を切り取る」行為に似ているかもしれません。ある意味でECMやヒーリング・ミュージックに近いものを持っているアルバム。聴く人を選ぶでしょうけれど、これもインプロヴィゼーションには違いない。(00年6月21日発売)

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