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2022/03/05

Naked Truth/Avishai Cohen

2737 ECMの3枚目で、いったんこのレーベルは一段落。アヴィシャイ・コーエンのアルバムの中ではけっこう好きな部類になっていて、おそらくフリー・インプロヴィゼーション的に演奏しているんだけど、アルバム全体として、奇跡的なまとまり感というか、自然な流れが出来上がっています。多少の指示はあるのでしょうが、これこそマンフレート・アイヒャーのプロデュース力ではないかなあ、と思えます。本来の彼はもっと以前はバリバリとトランペットを吹いていくタイプでしたからね。実はこれからもバリバリ吹くのを聴いてみたいのだけど、ECMにいるうちは、静かな方面でもっと極めていってほしいかなあ、とも思います。

 

Naked Truth/Avishai Cohen(Tp)(ECM 2737)(輸入盤) - Recorded September 2021. Yonathan Avishai(P), Barak Mori(B), Ziv Ravitz(Ds) - 1. Part I 2. Part II 3. Part III 4. Part IV 5. Part V 6. Part VI 7. Part VII 8. Part VIII 9. Departure

(22/03/02)全曲アヴィシャイ・コーエンの作曲、というよりはフリー・インプロヴィゼーションに近いものかも。収録時間は35分と短め。ゆったりとした曲に乗せて、時に静かに、時に朗々とトランペットのメロディが流れていきます。ある程度の指示はあるのでしょうが、サウンドの流れやメロディは自然で、少し憂いを帯びた薄暗いサウンドカラーなっています。ある意味ジャズ的でもあるけれども、もっと何か、自然から湧き出してくるものの音楽という感じもする。組曲は全体で1曲と考えた方がいいくらいに、一貫性とまとまりがあります。9曲目には詩の朗読もあるけれども、それすらもこの組曲の一部に織り込まれてしまっています。これだけ一貫性のある組曲がフリーだとして、本当に瞬間を切り取った素晴らしい録音になってます。

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